何時までも何処までも続く、灰色の空。散発的に降る冷たい雨が
”恵み”という言葉と離婚してどのくらいの月日がたったのか。
空はすでに鳥たちの領域ではなく、人類が生み出してしまった
鬼子たちの活動領域としての存在意義しか持たない。
4本の腕に内蔵された超振動素子により空中を浮遊する。そして生き残った
人類の数少ないコロニーを探索し、他の自動機械群に情報を伝達、後に合流
する殲滅機械とともに、攻撃対象を徹底的に排除する。
いつまで、悪臭を放つ水の側、ハロゲン灯のやさしさのかけら
もない光の下で生きてゆかねばならないのか。
地下に建造されたこのコロニーも、長い年月の経過とともに
各部が老朽化し、たんなる洞穴と大差が無くなってしまった。
そして低下した防御機構の隙間をかいくぐった自動機械達が
序々に内部に進入しつつある。僕たちは死にかけていた。
To be Continued.
leaving?