ふ、何を言っているんだ、お嬢ちゃん。
あんなお菓子メーカーの宣伝に乗せられるような男だと思ったか?
このゴドーを。

第一、お嬢ちゃんからチョコレートなんぞ、もらってないぜ。


ふ、甘いわね。ゴドー検事。

じゃあ、 説明してあげるわ。
あなた、先月、コーヒー用のチョコポーションを使ったわね。

覚えているかしら?


ムッ。

たしかに使ったが……。


私の勝ちのようね。
ゴドー検事。

待った!

あれは俺が自分で買ってきたものだぜ。
俺がこの手で、成城石井でな!


異議あり!

そんな証言が何の役に立って?
検事だったら証拠で立証しなさい!
ゴドー検事。
そうか。それなら証拠を提出してやろう。
これが俺の買ってきたチョコポーションだ!

異議あり!

ふふ。

あなたには見えなかったようね。

このチョコポーションの横に
赤で書かれた「か・る・ま」の文字が!

な、何ィィィィーーーーーッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

何か、楽しそうだな。
あの二人……。

 

 

 

い、いつ渡そうか、このクマ………………。
せっかく用意しておいたのに、私のことなど眼中にないようだ……。