第V部 エネルギーに支配される人類の運命
第T部に生命が律する力を述べ、第U部に其れが日本歴史及びルネサンス以後のヨーロッパ・北米の世界で起こした淘汰を説明した。
第V部では21世紀初頭に60億人の人口に達し、問題山積するも繁栄を極めたと思はれる人類が之からどこへ向うか、わが日本はいかなる道を辿るかを検討したい。
(V)1章 人類の発祥・農耕開始・国家形成
1-1 人類の起源
400〜500万年前にアフリカで類人猿より直立猿人オーストラピテクスが分岐し、両手が使用可能となった為道具を使用し始め、言語によるコミニュケ―ションを発達させ原人・旧人と進化し、約6万年前に発生した新人がアフリカから世界中へ散らばり其れまで生きていた旧人は滅亡し現在の人類が成立した。現在の人類も各民族で相当の差異利害を生じ紛争が絶えない。
1-2 農耕の始まり
インダス川流域バローチスタ−ン丘陵にBC6000〜7000年に農耕牧畜が始まる。
メソポタミア地域にBC9000年
エジプトナイル川流域にBC6000年以前
中国黄河流域にBC8000〜9000年、長江流域でBC9000年
概括すると約1万年前から農耕牧畜が始まりBC5000年に4大文明発祥地で組織的な農耕が行はれ、文明を作り上げ始めていた。
1-3 文字の発明
文字についてはインダス川流域と中国長江は役割を果たさなかった。メソポタミア地域では絵文字に始まり楔形文字を作り、表音文字となし大量の古文書を残し古代文明を作り上げたが、その文字は今日ペルシャ文字にその跡をとどめるのみである。
中国黄河流域では絵文字より甲骨文字,金文,篆,隷書,楷書と改良され、今日の表意文字である漢字となり中国に現存し日本にも伝えられ、それから作った表音文字の仮名と交えて使用されている。同じく朝鮮半島では漢字から表音文字であるハングル文字を作り上げ漢字を交えず使用している。
ナイル川流域で作られたヒエログリフは最も古く文字を作ったメソポタミアのスメリア人から影響をうけた可能性もあり、母国エジプトでは亡びフェニキァで表音文字のアルファベットに改良され、22文字の子音だけだったのを母音を加えギリシャ文字となし今日のヨ−ロッパ文字となった。又フェニキァよりアラムを通じて中東(ヘブライ文字,アラビア文字),梵文字,ヒンズ−文字,タミ−ル文字,タイ文字,モンゴル文字とアジアにも及んでいる。この文字の普及によって文明の進度が早まった。
1−4 国家組織の発達
BC3000年頃から農耕の発展が組織を作る事と比例して生産利益を上げることから、家族集団が部族,国家へと進展し成熟度は現在に到るも部族の段階の所から法制度の整備が充分で行政の民主化に問題ない所まで、千差万別の形態をもちながら利害を争い現在まで離合,集散,興亡の歴史を形成している。
page.21.html 2章文明の命形成と科学産業革へ
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