(V) 3章エネルギ−と人口
3-1 人口を決定するもの
人口 人口のみならずあらゆる動物の数は得られる食物の量に比例する。放浪の狩猟・漁猟・果実採取の時代に地球上の人口は百万いたかどうかの少数であったろうが、農耕定住が始まり地域の組織化・灌漑が起こり国の組織が出来てくると人口も西暦0年には2億人とも推定されるほど増加した。その後鉄製の農機具の発明,馬の使用,水車風車の動力利用,肥料の使用等農業技術の進歩があり1600〜1700年には5〜6億の人口となり飽和の限界を超えた。
其の頃科学の発見がヨ−ロッパであり、それに伴って1800年のすこし前から産業革命がイギリスで起こり、また科学の発見や地球が球である事を示唆されて発見したアメリカ大陸への移住発展もあり人口は急増した。其の状況を日本の例も加えてFig3-1,3-2に示す通りである。


Fig3-1紀元後の世界人口の推移 Fig3-2 日本の人口増加
山賀進氏,九電佐賀支店工藤氏提供 甲谷氏kabutoyan@kabutoya.com提供
産業革命はイギリスで始まり欧米各地に広まったが、日本では遅れて1870年以後のことである。人口の増加は食糧の生産が増えたためばかりではなく、石炭から電気,石油,原子力のエネルギ−開発が進み、産業効率が高まり過酷な労働条件が減少し衛生医療も進歩し、人類の生存に有利になったからである。一人当たりのエネルギ−使用量Fig3-3のようにFig3-1の人口増加と変化の時期を同じくし、1800年以後一人当たりのエネルギ−量と人口が急増している。日本の場合も目盛りの幅に差があるので見にくいが、産業革命が明治維新1868年以後でFig3-2の人口増加もそれに伴っている。

Fig3-3 一人当たりのエネルギ−使用量の変化。
(財)エネルギー総合工学研究所「やさしいエネルギー解説集」http://www.jae.or.jp/energyinfo/mokuji0htmで使用可とされたもの。
以下の図で引用先の説明の添付無いものはこれと同じ取り扱いをうけたものです。
豊かさ Fig3-4に一人当たりGDPとエネルギ−消費量の関係を示したがエネルギ−消費量の少ない国は所得も少ない事がわかる。

Fig
3-4一人当たりGDPとエネルギ−消費量
又日本の場合二次世界大戦1945年に終了しエネルギ−が軍に使用されず民生に渡るとともに寿命が増加し始め、エネルギ−供給量の増加と共に寿命も伸び1998年には平均80才に達したことがFig3-5に示されている。
Fig3-5
。
小出裕章氏koide@rrkyoto-uaojp提供
3-2 過大な人口の歪み
地球上人の住める空間は有限であり利用できる水・エネルギ−も又有限である。人口増加がある数字を越えると急激に環境は劣化し再生産不可能になるであろう。廃棄物の処理にエネルギ−を使用し余分なCO2ガスを発生し、原子力の放射性廃棄物は溜まる一方となり、利用できる水は少なく再利用に又エネルギ−が要りCO2ガスがでる。
地球上の人口は現在の60億人では多すぎると考えられる。飢えと貧困を救うべく対策し安全が生ずると更に人口が増加し新しい飢えと貧困を生ずる。単純に援助で解決するのは無意味であり、地球の人口許容量には限界がある。
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