アイリーン・グレイ ( Eileen Gray )
Eileen
Gray:アイリーン・グレイ(1878−1976)
Eileen
Grayは、1878年アイルランド生まれ。貴族の家系に生まれ、芸術的な環境に恵まれて育った。ロンドンや、パリで美術を専攻した。その後、家具デザイナーとして活躍した。彼女は1922年に彼女自身のインテリアデザイン事務所を開設した。彼女はさまざまな美術、デザイン運動からエッセンスを吸収し、アールデコ様式への道を開いていった。1925年に、彼女は初めてのスチールパイプ製の家具の製作をした。この彼女のアイデアは自邸として設計したロクブリュンのE1027ハウスでモダン建築と、モダン家具の融合として発展させた。それらは数々のモダン家具の名作を具現化したものであった。
「スチールパイプ」という当時としては考えも付かなかった建築資材を家具製作に用いた。彼女のこの手法は極めて斬新であった。これが後の家具製作に、多大な影響を与えたのである。彼女と同時代の巨匠である「ル・コルビジェ」が、パリ万博博覧会のパートナーとして彼女を選んだ
。これは彼が、彼女の自由でアバンギャルドな発想を認めていたからのことだったと言われている。
晩年の1972年に彼女は、英国王立芸術家協会より王立産業デザイナーに任命された。また、彼女は「RDI」の称号を授与された。されに、アイルランド王立建築協会からも賞を受けている。
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