Parker 100

 

2003年12月〜販売中

 

       
  「Parker 100」   「左 ダイアモンドブルー」
「右 アイボリーホワイト」
  「上2本 Parker 100」
「下2本 Parker  51 」
 
 
 


 
2003年12月下旬、「Parker 100」は、Parker Penの中で最も成功した「Parker 51」を基本イメージにして誕生させた。「Parker 51」については以前に紹介してあるのでご覧いただきたい。「パーカー51」の命名にはいわれがある。それは、1939年のParker社設立51年目に、万年筆の設計が完成したからである。他に万年筆のデザインから名付けられた。その元になったのは「P51マスタング戦闘機」である戦闘機の胴体部分のシルエットからデザインされたようである。命名の話しはどちらでもいいことである。この万年筆の斬新なスタイルと構造は、「宇宙から来たようなペン」と評された。この万年筆はまたたくまに世界を魅了した。そして、末永く名品として多くの人々の記憶に刻まれたのである。
 「Parker 100」は、この「Parker 51」をパックイメージに作られた。上の写真にあるように、ほぼ同じ大きさのように見える。しかし、実際はやや太くて大きい。このシリーズは、Parker Penの長い歴史的な背景とともに、万年筆の新たな歴史を刻む素晴らしい逸品となるであろうと思われる。
 

 
       
  「左 Parker 51 」
「右 
Parker 100」
  Parker  100のヒブ」   「上 Parker 100」
「下 
Parker  51 」
 
 


 3mmほどのペン先がわずかに出たhooded nibの流線的なボディのデザインである。これは、「Parker 51」譲りの素敵な特徴である。 「Parker 51」よりも適度な重量があり、筆記時に絶妙なバランスの良い書き味の体験ができるように改良されている。さすが、「ロイヤル・ワラント(英国王室御用達)」という名誉を与えられた だけのことはある。是非、皆さんに格式高いParker Penを使ってみてもらいたいと思う。
 「Parker 100」の主な仕様は、ペン先は18Kのhooded Nibである。インクの供給は、カードリッジ&コンバーター吸入式の両方から選べる。 私はフーテットニブであるから、カートリッジを使った方がベターだと思う。それは、Nib周りの装飾金属を痛めないようにしたいからである。サイズは、長さ153mm、太さは11mmで、本体材質はブラス(真鍮)ベースで、素晴らしいラッカー塗装で仕上げられている。用意されている色は「スモークブロンズ」、「ダイアモンドブルー」、「コバルトブラック」、「アイボリーホワイト」があり、ボールペンも発売されている。
 

 
       
  「キャップとクリップ」   「キャップのリング」   「インクフィラーの比較」  

 「Parker 100」は、FPやBPが単品で販売されており、販売店でセットとして購入することも可能である。購入した「Parker 100」のダイアモンドブルーのFPとBPを実際に使ってみた。万年筆の書き味は大変滑らかなタッチであり、使いかっても大変よいと感じた。
 BPの方もデザインの割には重量もあり、力を入れなくてもペンの重さだけでも筆記ができる。リフィールも他のParker 製品と共通であり、特に問題はない。
一本ごとセパレートになったペンケースを普段使っていないので、他の筆記具と擦れあってせっかくのデザインが台無しになる心配がある。
 キャップはステンレススチール14金ゴールドプレートPVD仕上げ、クリップ/トリム:ステンレススチール23Kゴールドプレート仕上げとなっている。セットの内容は、万年筆本体、ケース、説明書、カードリッジインクで、万年筆の定価は税込みで、3万2000円、ボールペンが2万1000円である。
 
「ダイアモンドブルーのBP」 「手前 ボールペン」
「奥   万年筆 」
「貴賓のあるデザイン」
 
  追   加 (08-05-28)
「国内販売のParker100」 「アミーブルーのRB」 「単純な構造」

  国内で発売された「Parker 100」は、上の左にある5色のFP(万年筆)とBP(ボールペン)だけである。ところが、外国ではRB(ローラー・ボール)が発売されているのである。また、日本には紹介されていない色も使われているのである。私は友人から未使用のRBを譲り受けた。そらはGift Boxに納められていました。その箱の中には布製のペンシースがセットされていました。
 RBのキャップ、バーレル(胴軸)の規格はFP(万年筆)のサイズと全く同じである。セクション(首軸)の部分だけが異なっている。(下の中央写真を参照)BPのサイズは10mm程短くなっている。
 デザイン的には、BPはキャップレスの回転による繰り出しであるが、RBはキャップ方式で、重量もFPと同程度の仕上げとなっている。材質などはFPとまったく同じものである。
 
「重量感のあるRB」 「真ん中がRB」 「左 RB 右 BP」