PARKER 25

  発売時期は1975年〜1999年


 この万年筆が発売されていた頃には「Parker  75」、「Parker 45」、「Parker 180」が販売されていた。

       
  「ギフトケース」   「Parker の説明書」   「リアルトに似たペン先」  

 Parker社は「Parker 25」の開発の信条を「書くことの機能を最大限に追求した」としている。そのためか、スタイルはシンプルに仕上げられている。しかし、この万年筆は、これまでParker社が数々の高級ペンを開発してきた機能 が導入されている。従って、実用性の高いものに仕上がっている。また、これは価格も低くおさえられた普及版である。
 この万年筆は、これまでにない胴軸(バレル)の後半部分が細くなっている。これまでにないユニークなデザインであり、革新的な斬新さを感ずる。
 
  「ステンレスNib」   「ペン芯(表)と首軸」   「ペン芯(裏)と首軸」  

 ペン先(Nib)はステンレス製で、それには何の文字も掘られていない。ペン先の太さも全く記載されていない。
 ペン先の裏がわを見るとペン芯に四角い穴があり、ここにピンを差し込みペン芯を首軸から抜きだすことができる。万年筆にとっては「ペン芯は万年筆の命」と言われる 。それだけに、格安の「Parker 25」にあっても精密で素晴らしい技術のペン芯が導入されている。下の写真に示した現在販売されている「SONNETシリーズ」と比べても遜色がない。書くことの機能を追求した高級 なペン芯が使用されているのに驚きさえ感じた。
 「Parker 25」はモダンなデザインであるとおもう。キャップのクリップに付いているParkerマークの色と首軸の色が揃えてあ り、青、緑、黒の3種類が用意された。
 万年筆のサイズは、長さが130o、胴軸の直径12oであり、インクフィラーはカートリッジやコンバーターの仕様となっている。
 
「現在SONNETのペン芯」 「首軸の色」 「キャップのマーク」

( 追 加 )Parker 25  FP               (09’01−09)

「BlackのFP・BPセット」 「マットBlack仕上げ」 「斬新なBlack仕様」


 最近になって、この「Parker 25」のデッドストックの2種類を手入した。中でも珍しいのは、上の写真にあるようにブラックのマット仕上げのセットである。廉価版であるために購入者が気軽に使いきってしまうことが多いのであろう、ユーズで市場に出ることが少ない。従って、文房具店の棚卸しなどによるデッドストック品として世に出て来たものと思われる。
 Blackは、FP(万年筆)とBP(ボールペン)のセットであるが、Blueでは、下の写真のようにFP、BP、SP(シャープペンシル)の3本セットである。
 

「BlueのFP・BP・SP」 「Blueのクリップマーク」 「Gleen Black Blueの天冠」
 
 先に紹介してあるが、この「Parker 25」のデザインは斬新である。また、カラーコーディネートされたデザインが現代感覚にマッチしている。そのため、この万年筆は未だに古さを感じさせない。 デザインの面から、若者に大変人気があり、オークションに出品されても早々に落札されている。小生もやっとBlackのBPとSPのセットを入手することができた 。しかし、製造数が少ないのか、天冠の黒いFPの入手 ができていない。下の右の写真にある4種類が売り出されていたようで、ステンレス仕上げのクリップマークがBlackのは、BPとSPだけが手元にある。
 
「Gleen Black Blueの
クリップマーク」
「4種類のParker 25」