Mandarin Yellow

   1995年(限定復刻)

 
   (日本国内販売600本)

 
     


 初期の「Mandarin Yellow」は1920年代後半に少数生産された。その希少性のためにマニアの間で話題を呼んでい る。今回、その復刻品を紹介します。1995年にParker社は「Duofold Mandarin Yellow」を復刻し販売した。世界中で限定本数10000本 という数量であった。日本での発売はわずか 600本であった。そのため早々に完売となってしまい、入手するのが困難な状況であった。。
 デザイン的にはオリジナルの万年筆にそっくりである。全体的にはアールデコ調の角のあるた箇所が無くなっている。端的にいえば丸みをもった現代感覚に合わせ たスタイルに手直しがされている。キャップのリングは細くなり、2本から3本になっている。復刻された万年筆の大きさは、センテニアル・サイズである。全長は(キャップを閉じた状態)で、135.7mm、胴軸は、12.7oである。
 

 

   
 


 

 

 
  「黄色が引き立つ包装」   「上 1928年、下 1995年」   「上 1928年、下 1995年」  

 
 名前の通り大変鮮やかな黄色で印象的な万年筆である。そもそも、この黄色の導入は、Parker Penの創始者(当時の社長)
George Safford Parkerが1926年に、自社の製品のプロモーションのために来日した。その折り、土産として黄色の七宝焼きの壺を持ち帰った。この鮮やかな黄色の壺が大評判とな ったそうである。そこで、G・S・ Parkeはrこの壺のような美しい黄色の万年筆を作れば、多くの人々を魅了するだろうと考え た。1927年に「Mandarin Yellow」のデュオフォールドが作られた、というエピソードが残っている。
 実際には
1927年6月に万年筆とペンシルが発売されたという記録がある。27年当時のペンはキャップのゴールドリングが1本であり、翌年から写真にあるように2本となった。しかし、生産は1933年までと言われており、 販売された本数も多くはなかった。
 
 

  「限定シリアルNo」   「シリアルナンバーバッジ」   「胴軸、ペントップにも」  


 「Parker 
Mandarin Yellow」の1995年の限定モデルは、無垢のアクリル材から彫りぬいた 胴軸を磨き上げてつくってある。研磨により素晴らしい光沢を出すだけでなく、傷がつきにくくしている。「Mandarin Yellow」はこのように手間と日間をかけ、心をこめて作り上げられた万年筆である、手にして感じたのは、「至福の喜び」であった。
 徹底した品質管理がなされ。運搬用に包装されたナイロン袋に張られたラベル。箱の中のバッジ、万年筆のキャップのtassiesの中、胴軸に彫られた「Duofoldのリボンマーク 」の中にシリアルナンバーが彫り込まれている。
 Parker社がこれまでに数多くの限定商品を製作してきている。「
Mandarin Yellow」は限定品の中でも比較的初期の製品である。万年筆としては珍しい色であり、綺麗な色とシンプルなデザインであることから、人気の高いペンとなった。さらに、これが引き金となり、他のメーカーも同色の万年筆や、原色のペンが多く造られるようになってきた。
 

  「Gift Boxの本体」 「ひときわ目立つ本体」   「18金のMのNib」  


 主な仕様は以下の通りである。
 
品  名  Mandarin  Yellow  Limited  Edition(世界で10,000本)
Nib size 18金プラチナプレート仕上げ (M
サイズ センテニアル・サイズ
長さ・軸径 174mm ・ 13mm
重 さ  30グラム
インクフィラー カートリッジ/コンバーター両用式
販売価格 85,000円 (税別)