1977  RMS Queen Elizabeth

　

　		 　

Parker 75

RMS QUEEN ELIZABETH

1977世界限定5000本販売

　
　 　 　 　
「木製のギフトボックス」 「反射する銘板」 「RMSの概略」

　今回、紹介する万年筆は、1977年に販売された「Parker 75 」の限定品である。この万年筆の本体の金属は1938年に進水した「RMS Queen Elizabeth」号に使われていた真鍮である。第２次世界大戦中の偉業を讃えて造られた。
　「Parker 75」の5番目に販売された限定品である。「The Parker 75 RMS Queen Elizabeth Pen 」と命名され、世界で5000セットが販売された。発売当時の価格は225ドルであった。
　 　 　 　
「内容品」 「保証書」 「渋い仕上げの本体」

　この万年筆は、基本的には「Parker 75」の規格で造られている。したがって、インクフィラー、Nib、バレル本体の長さ、太さは共通である。本体の材質ｇ記念すべき真鍮であることから、結構な重量となっている。Tassie（天冠）やバレルエンドはゴールドプレート仕上げである。同時代の「Parker 75 Cisel」などのtassieと比較した写真がしたにある。Tassieに3段の彫り込みはなく、やや肉厚の造りである。
　キャップについては、クリップについては他の「Parker 75」と同じである。キャップリングは、ゴールドプレート仕上げで、やや幅広い。クリップ側にParkerの旧の商標と「PARKER」の文字が彫られている。背面側には「0000／5000」と「MADE IN USA」と彫られてある。
　
　 　 　 　
「左　RMS　右　Cisel」 「上　RMS　下　Cisel」 「キャップリング」
　
　バレルには真鍮製の小さな楕円形の銘板がリベットで取り付けられてある。その銘板には「RMS QUEEN ELIZABETH」と彫り込まれてある。
　この限定品のセットの付属品は、保証書、カートリッジ、アルミ製コンバーター、Nib回し、取り扱い説明書である。
　 　 　 　
「シリアルナンバー」 「バレルの銘板」 「取り扱い説明書」
　 　 　 　
「取り扱い説明書」 「説明書１」 「説明書２」


　クイーン・エリザベス号について
 　1938年9月27日に、これまでに最大の豪華ライナーのクイーン・エリザベス号は処女航海に出帆した。この船は第二次世界大戦中には輸送船として徴用されることとなった。エリザベス号の活躍は、ノルマンディー作戦の折りであった。米軍をノルマンディーへ投入するため、大西洋を短期間に多く米軍輸送を果たしたのである。ウィンストン・チャーチルは「エリザベス号の助けで、最終的な勝利の日は、疑いなく短縮された。」と言う内容の賞賛をしている。エリザベス号は811,324人の連合軍兵士を運び、その航海は約492,635マイルに及んでいる。エリザベス号の圧倒的な速度により（4日間で大西洋を横断しました。高速航海ができるために、敵に追いつかれることは無縁であった。そのためエリザベス号には、護衛艦のつき添いはなかった。
　戦争の後、エリザベス号は改装されて、1946年10月16日に豪華遠洋定期船として処女航海をした。次の年には、エリザベス号は世界の海を一周した。それには、世界でも有名な人たちが乗船している。残念なことに、航空運輸の成長により、航海運輸に大きな変化が起きてきた。それは、クイーン・エリザベス号にとっては、1968年10月30日にニューヨークからサウサンプトンまでの最終航海となってしまった。
「説明書３」 「在りし日のエリザベス号」 「停泊中のエリザベス号」
　


　引退して、フィラデルフィアのビジネスマンに（£3.25 100万）で売られた。1969年2月に市民に一般公開されました。1970年には競売にかけられて、買入者の計画で香港の浮いている大学にすることになった。そのためにエリザベス号は「Seawise大学」と名前を変えられた、そして、エリザベス号は1971年2月10日に香港へ出航した。エンジンのトラブルのために、クーローンの近くの沖合でいかりを降ろさねばならなくなった。大学への改装工事をしている最中に出火してしまった。（放火は疑われました）、そして、すばらしい「RMSクイーン・エリザベス号」は横倒しになってしまった。エリザベス号の火災を食い止める方法なく、1週間以上、燃え続けた。この偉大なる船を記念して、Parker社は良質な真鍮を譲り受けて万年筆を制作したのである。
　Parker75の収集家のLih-Tahによれば、もっと豪華なGift-Boxで販売もされていたらしい。私が今回紹介したのは、6センチほどの浅いGift-Boxである。あまり語学が堪能でないので、誤りであったら許許されたい。
　
「横たわるエリザベス号の残骸」 「一般のGift-Box」 「豪華なGift-Box」