ソネット  プルミエ フジェール
 (Sonnet Premire Fougere)


 
(
1993-2002販売 )

 

       
  「黒のギフトbox」   「スギの葉彫銀」   「ペントップの刻印」  

 「Parker Sonnet」は、1993年から「Parker 75」の後継として制作販売されてきた。筆記具としての高い機能とフォルムの美しさが売り物の万年筆である。
 これ
までの筆記具の伝統を正統に継承し(注 インクの流れがスムーズであること。ペン芯がいかに重要であるかなど)、至高の書き味は、Parker社の職人 の技と長年築き上げてきた技術の結晶であると言える。流行に左右されず、伝統的を大切に守りつつ、現代感覚を旨く取り入れている。それはある面では、斬新な 技術改革と捉えることができる。なぜならば、 世界中に多くの「ソネット」愛好者が存在しているからである。
 「Sonnet」は、Parkerにあっては中級の筆記具ラインである。しかし、万年筆の大きさが多くの日本人の手に合う大きさである。また、この万年筆の持つ優美なフォルムと文字の書き味が良 いのである。「Sonnet Premire Fougere」は 、更にその上のものとしての存在を語ってくれる素晴らしい万年筆であると思う。
 
  「見事な彫銀細工」   「18金ツートーンのNib」   「コンバーターフィラー」  


 
「Sonnet Premire Fougere」には素晴らしい彫銀の模様が施されている。これは、ミレニアムの時に限定発売された「Parker グリニッチ」に見られた「スギの葉」に似 ている。この模様は、繊細で、緻密であり、素晴らしく手の込んだものである。この彫銀技術は、長年培ってきたParker 社が誇る技術陣の成せる技なのである。
 「Sonnet Premire Fougere」のシルバーは、たいへん落ち着いた雰囲気を醸しだしている。彫刻により、一層高貴な香すら漂わせるフォルムである。つい手にするとうっとりとペンに見入ってしまうほどのものである。このシリーズには、万年筆(FP)、ローラーボールペン(RB)、ボールペン(BP)シャープペン(SP)のフルセットで発売されたようであるが、小生はFP とBPだけを所持している。
 使用した感想は、他の「Sonnet」に比べて、やや重量感があり、「ソネット シズレ(Sonnet Cicel
)」に似た手応えである。
 万年筆の主な仕様は、以下の通りである。

  ペン先 18金ロジウムプレートツートン仕上げ  
  本 体 純銀製  繊細な彫刻細工  
  クリップ 23金ゴールドプレート(METALと刻印あり)  
  首 軸 23金ゴールドプレートリング  
  サイズ 太さ10mm 、長さ144mm  
  インクフィラー カートリッジ&コンバーター両用式  
  「地味でしょうか?」   「Greenwichの彫刻」   「何処も見事である」