Custom lacquer pens
             
 
(1991年〜1993年に製造販売された、高級ラッカー仕様)

 
 


 
「Parker 75」の生産は、アメリカ工場で、1970年代前半にラッカー仕上げのモデルペンが作られていた。その万年筆の需要が結構たくさんあったようである。この生産を補うためフランスのメルー にParkerの工場で製造が始められた。 (Parker社のヨーロッパへの進出もかねていた。)本社工場(イギリス)に近いフランスで「Parker 75」の順調な生産できるようになった。そのため、アメリカでの「Parker 75」の生産は終了することとなった。
 

 
     
       
  「ソネットに近い機構」   「天冠の赤い宝石」   「4色のペン(資料集より)  
 

 「Custom lacquer pens」 は、1991年から1993年の僅か3年間という短い期間の製造販売であった。普通のラッカー仕様のPenは1979年から製造販売がなされており、このラッカー仕様の最終 の高級なバージョンとして登場し た。そして、この技術は「SONNET」に引き継がれていったのである。
 
「Custom lacquer pens」として作られたのは、Red
、Blue(バーガンディ色)Green、Blackの4色だけである。
 この万年筆の素材には真鍮が使われている。バレルは、その真鍮にの上にラッカー塗装を施してある。キャップは、真鍮の素材にgoldplated仕上げ がなされている。万年筆とBallペンが用意されたが、今日そのセットを目にすることができない。
 この
「Custom lacquer pensシリーズにはバレル と同系色の宝石がキャップのtassieに取り付けられていた。私が所有しているRedには、上の写真(中央)のように 赤い宝石がつけられている。
 Nib(ペン先)は18Kが使われている。下に写真で示してあるが、Nibの刻印がこれまでのものと大きく変わっている。最初に見たとき、18KのKの字の3画目 に木の葉が着いているような感じがしていた。ルーペで拡大して観ると木の葉でなく、ワシの彫刻であった。

 1992年当時の価格は、以下の表の通りであった。

 

パーカー75

万年筆 ボールペン  
 sterling-silver 150 100
 custom lacquer 125 100
 lacque-black 100   75
 silverplated-milleraies 125   75       単位ドル
 
       
「私のペン」 「18金のNib」 「Nibの刻印」

 これまでの「Parker 75」のNib(ペン先)は14Kが導入されていた。筆記の感覚はやや堅めの感じであった。
「Custom lacquer pens」では」Nibは18Kであり、現在の「Sonnet」の使用感に似ている。滑らかな滑るような感じである。