Ecossais  (1971 - ? ) 

 
 

 

 
       
  「30ミクロンのSilverメッキ」   「チェック柄(3バンド分)」   「11バンドのキャップ柄」  

 「Ecossais」のパターンは、網状線格子で太いラインの間に6本の細い線の縦横に交差した柄である。スコットランド地方で愛用されている織布のチェック柄 と同じである。このパターンと似通ったモデルとして「Prince  de  Galles」(後述)がある。細かな6本の線を1バンドとして柄域を数えてキャップを比較すると、「Ecossais」は11バンドであり、「Prince  de  Galles」は7バンドである。このことから、両者の区別を付ける事ができる。コレクターの中には同じ物として扱っている人もいる。しかし、「Ecossais」は、「Prince  de  Galles」よりも5年も前に発売となっている。この歴史的な背景からも、明らかに異なるモデルであると解釈すべきである。
 
  「左− 7バンド柄」
「右−11バンド柄」
  「tassiesとNib」   「全て共通な部品」  

 「Ecossais」の材質は他のモデルと同じ真鍮である。この真鍮にチェック柄の彫り込みをし、その上に30ミクロンのメッキを施したある。メッキにはGoldとSilverメッキの2つのタイプ がある。それぞれ万年筆とボールペンが用意された。
 当時の販売価格などは全く分かっていない。1970年代の”ペン カタログ”か、当時の広告などがあれば、定価を確認することができるであろう。
 
         
  「シックな感じのペン」       「落ち着きのあるペン」