(Gold  type)


(Chrome  type)

          Flighter   ( 1974 - 1990 )
  
                           
(発売期間の中期から販売されたステンレス製の廉価版)
 

「金トリムのフライター」 「クロムトリムのフライター」 「金とクロムのクリップ」
   フライターが生産されたのは、1974年から1990年までである。全体がスリム なデザインとなり、パターンのない滑らかなボディである。「パーカー75」の特徴であるペントップとボトムにつけられているtassiesが、このフライターには、トップだけになっていて、ペン長さは同じであることや、無地であることが、スリムな万年筆であると感じさせているのである。
 また、tassiesがペントップだけなのは、コストダウンを計ったためとも考えられる。この万年筆が、1980年頃で25ドルという格安な価格で販売されていたことと絡めて万年筆を観ていくのも面白い。
 
 

「左 クロム版」
「右 金トリム」
「左・中オクタニュームNib」
「右     14金ポイントのNib」
「クロムトリムのキャップ」
 フライターには、トップの写真にあるように大きく分けて2種類が販売されていた。ゴールドのトリムをしたものと、廉価版のクロムトリムである。ゴールド・トリムの方は当初はアメリカ国内販売用であったようで、クロムトリムでステンレス合金から作られているOctaniumと呼んだペン先(Nib)のついたクロムタイプはアメリカ以外への外国人モデルであったようであと言われている。この頃、チタン製の「パーカー75」も製造されていたことから、チタニウムのペン先の付いた物も出回ったようである。
 
「左    チタン製のNib」
「右 オクタニュムNib」
「赤いセクションのクロム」 「エアロ・インクフィラー」

 キャップ、バレルの材質はオールステンレス仕様で、 汚れにくくいつまでもきれいである。一見して、使用するには滑り易いのではないかと感じたが、セクション部分がプラスチックであることから、さほど心配することはなかった。
 小生が所有しているフライターは、写真にあるように、14金のペン先でキャップのtassiesとクリップが金メッキされたもの (キャップのパーカーと書かれたすぐ下にゴールドの細いリングが付いている。)と、ペン先がオクタニューム(Octanium)で、tassiesとクリップがクロムメッキされていた2種類である。格安のオクタニュームのバージョンには、首軸(セッション)部分 が赤色のものがある。