Lacquer pens   (1979-1993)

 
                               
(この万年筆のほとんどは、フランスのメルー工場で造られた)
 
 

 
 

べっこう(Tortoiseshell)仕様

 
 

 

 

 
  「我が家のMatとLac」   「数の多いBlack」   「セクションの進化」  


 Parker社は1970年代になって、フランスで本格的に「Parker 75」の生産ができるようになった。そのため、ヨーロッパ市場だけでなくアジアの市場を目途とした製品の製造が始められた。それは「漆塗り(Chunese Laque)」の導入であった。バレル、キャップのベースは真鍮をもちいた。その上をラッカーで塗装をして作り上げた。これにより、Parker社は大量生産、低価格 生産を実現したのである。また、異なった色やパターンなどのバラエティーにとんだ製品が売り出されたのである。
 

       
  「ペン芯の進化」
左−新しいペン芯
右−従来のペン芯
  「変化のある塗装」   「BlackのGt仕様」  

 20世紀の工業生産技術のめざましい進歩とともに、様々な製品が飛躍的に改良された。デザイン性、機能性の向上と生産コストの削減が計られた。
Parke 75」だけを見ても、万年筆の命である「ペン芯」が、より精密で、滑らかなインクの供給ができるように改良がなされた。このペン芯の改良は、Parke 75」の後継機種である「Sonnet」に引き継がれていったのである。
     

 
  「Burgundy仕様」   「Woodgrain 仕様」   「BlackのPt仕様」  

 このシリーズには、万年筆とBallペンがあり、当時の価格は以下のようであった。

1985----- FP--  65ドル、 BP--40ドル

1990----- FP--100ドル、BP--60ドル

1992----- FP--100ドル、BP--60ドル
 

 《 追 加 》    Thuya (1984-1990)

「当時のGiftBox」 「BPとFPのセット」 「色合いが鮮やか」
 
 これまでも必死になって探し求めていた「Parker 75 THUYA」がやっと入手できた。しかもデッドストック品で、ギフトボックスもきれいなままであることに、また驚 いた。
この万年筆はParke社のアメリカ工場がフランスに殆ど移され、本格的な生産が進められた製品である。ラッカー仕上げの中でも最高級の塗装技術が導入された製品である。この高い技術は、これ以降に製造された多くの筆記具に、引き継がれていった。
 
「FP」 「初期のThuya」 「イタリアのセット」

 この製品の塗装に関して、珍しい万年筆が見つかっている。「カシュー」という漆の入った塗装は、中国の漆塗装が導入されていたようで、初期の「Thuya」には中国語で「派克」【paka】と書き込まれている。
 また、「Parker 75」が広く世界中で愛用されたようで、ヨーロッパ各国で販売されていたようである。
 
「Jasper Redのセット」 「手前からSP,BP.FP」 「3点セット」