Parker Duofold

 
     
 

Duofold  1926 〜発売

 ( Early Duofold popular name ”Big Red” )

 
 

「Lucky  Curve 」

   
       
「初期のDuofold」 「強度を誇った広告」 「Duofoldの広告」

 上の右の写真は、1920
年代のDuofoldの最も初期の万年筆である。赤い硬質ゴムから作られていて、キャップの部分には全くバンドやガードルも無いものでした。そして、インクフィラーは、 バレル(胴軸)の尾部に付けられたボタンによる充填システムが採用されている。
 この万年筆が世に出る以前は、「万年筆は黒色」が、決まり文句であった。材質は、皇室ゴムか、ベークライトであった。この「Duofold」がParker社から発売されたことにより、筆記具の世界が一段と活性化された。それは、インクフィラーの開発と万年筆本体の材質の開発であった。
 
       
「上 Lucky  Curve 」
「下 Duofold         」
「ボタンフィラー」 「上 Duofoldのニブ」
「下 Lucky  Curve 」

 小生が集められたのは、1926年当時の「Duofold」 と、「Lucky Curve」と、「Lady Duofold Pencil」などである。
 初代の「Duofold」は最初に紹介したように、キャップリングが無い。そのために寂しいホルムとなっている。初期の硬質ゴム製のプラスチックは、よく割れてしまったようである。それで、改良策として キャップ リングが導入されたようである。「Duofold」には二重、「Lucky  Curve」には三重のリングが付けられている。
 万年筆の大きさは上の右の写真にあるように「Duofold」と「Lucky  Curve」のペンの長さは殆ど同じである。太さとNib(ペン先)の大きさ(当然、ペン芯お大きさは異なっている。)に違いがある。キャップをしめた状態で、長さは約 115 o、
キャップを尻部にはめた状態で 145 mm である。現代のものに比べると、30 o 程短い。軸の太さは「Duofold」で11o、「Lucky  Curve」は10o 弱である。
 
「Duofoldのクリップ」 「Lucky-Curveとgift box 」 「上 Duofold 」
「中 Lucky  Curve 」
「下 Lady Duofold pencjl」


 キャップの クリップは、0.5o 厚さの真鍮をプレス加工で作られている。クリップは、キャップトップの黒いねじで留められている。このように、比較的単純な構造である。「Lucky Curve」には偶然、ギフトボックスが保管されていた。ボックスに汚れはあるものの、裏底にパテントナンバーや工場名などが記載されている。
 シャープペンシルについては、デザインも現代に十分通用するものであると思う。芯は1.1oであり、スケッチなどに使えそうな感じである。本体のトップにはリングが付いており、鎖などを付けて女性が使用できるようになってい たる
 

 

「Gift box の裏面」