Parker Latitude
     (ラティチュード)

 

2005年〜発売中

 

 
       
       
  「Gift-Boxのブルー」   「斬新なデザイン」   「印象的なキャップライン」  
             
 


 文房具市場において、1万円そこそこの万年筆の需要は高い。しかし、デザインや耐久性、機能面に不安を残す物が少なくな い。また、多くは飽きが来るようなものも見られた。万年筆を常時携帯し、快適な筆記を提供できることが大事である。それを可能にしたのが、今回紹介する「Parker Latitude」である。
 Parkerのこれまでの万年筆の設計について、一口で言えば、古典的なのが特徴であった。この新しい万年筆「Latitude」を観ると、 これまでのParkerの特徴とは違っている。それはシンプルな設計であり、これまでの設計をを打ち破ったものといえる。
 この「Latitude」はステンレス版とラッカー版の2つのタイプが用意された。ラッカー仕上げのモデルに、筆者の手から滑り落ちないように配慮した
無光沢仕上げがある。ステンレス製ではブラシをかけた仕上げで、わずかな傷は目立たないように配慮 されている。
 

 
             
       
  「キャップデザイン」   「LATITUDE のNib」   「左 SONNET  」
「右 LATITUDE」
 
             
 
 
「Latitude」に取り入れられたデザインは、 これまでに無いものである。だがしかし、これまでのParker PenのDNAを必ず受け継いでいる。クリップデザインは「Parker Inflection」、tassie(天冠)は「Parker Ellipse」、ぺん芯は「Parker Sonnet」のDNAである。Nibは、丈の短いオープンニブであるが、書き味は、滑らかで、柔らかい弾力性のある「Sonnet」的な感じである。
 外見のデザインのよく似た「
Inflection」のNibは、Semi Hooded  Nibであり、こちらの書き味は、「リアルト」や「Parker 95」などに似たやや堅い感じである。
 
 
             
       
  「左 INFLECTION」
「右 LATITUDE   」
  「バレルエンドと天冠」   「上 LATITUDE   」
「下 INFLECTION」
 
             
 
 ニューモデルとして登場した「Latitude」は、本体にステンレススチールを導入している。そして、その上に4層からになるラッカー塗装を施している。この万年筆が、グローバルな時代に地球規模でビジネス とプライベートな場面に役立つ筆記具として制作された。そこで、「緯度:Latitude」をイメージしたラインがキャップにしたためられている。
 本体の大きさは、下の写真にあるように「Sonnet」や「Latitude」や「Inflection」などと同じ規格となっている。
 
 
             
       
  「上 SONNET   」
「中 LATITUDE   」
「下 INFLECTION」
  「5種類のLATITUDE」   「LATITUDE-Blue」  
             
 


 
「Latitude」はパーカー製品の中で、「Sonnet」 の次の生産ラインを充実する存在として投入された筆記具である。「Inflection」の改訂版としての「Latitude」は、コストパーホーマンスに優れた逸品であると思う。「Latitude」の主な 規格は以下の通りである。

  ペン先    ステンレススチールベース 23Kゴールドプレート仕上げ  
  ペン先サイズ   FM  
  ボディ/キャップ   ステンレススチール4層ラッカー仕上げ  
         
  クリップ/リング   ステンレススチールベース 23Kゴールドプレート仕上げ  
  インクフィラー   カートリッジ・コンバーター両用式
※コンバーターはピストンコンバーターが付属
 
  サイズ  長さ   152mm (キャップをボディエンドに取り付けた状態)  
       軸径   10mm  
       重量   22g  
  小売り価格   12,600本体価格12,000  

 

 
             
       
  「4色のカラー」   「ステンレスのLATITUDE」   「高級感のLATITUDE」