THE WORLD WAR  II Commemorative Pen

 Douglas Macarthur

 

 
     
   
       
 

Parker Duofold Macarthur

(1995年に日本国外で1945本限定販売)

 
       
       
「 輸送用の紙箱」 「黒の紙製中箱」 「中箱を開けると!」
「 中箱のラベル」 「サクラの格納箱」 「格納箱に埋め込まれたメダル」
 
 今回紹介する万年筆は、日本では販売されなかったものである。しかし、この限定品の名前を知らない、戦前生まれの日本人はいないであろう。その名前は、
「General Douglas Macarthur」である。1995年は、第2次世界大戦(太平洋戦争) の終結50周年である。これを記念して、1945本の限定万年筆が製造されたのである。「Parker Duofold Orange」の限定モデルである。
 1945
92日に東京港に停泊した
戦艦ミズーリ号上で、日本の降伏調印式が行われた。この際にMacarthur(マッカーサー)元帥が奥さんから借りたオレンジ色のParker Duofoldでサインしたことは有名な話である。
 Parker社は、この調印式から50年過ぎた1995年を節目と考えたのである。
降伏文書に署名するために使った万年筆のレプリカをつくりマッカーサーの栄光を称えたのである。この50周年記念に製作された本数は、終戦の1945年を記念して1945本である。Parker Penの「Duofold Big Red」が平和の万年筆と言われるようになった所以の一つがこの事業である。
 
 
       
「リーフレットの表紙」 「リーフレットの内側」 「格納箱を開けると!」
       
「保証書」 「50周年記念ワッペン」 「インプリントのサイン」
 
 第2次世界大戦中は軍事統制が厳しく、諸外国の物品などは殆ど入って来ることはなかった。ミズリー号上で調印をした重光外相はどんな万年筆を使ってサインをしたのであろうか。 一説によば、随行した外務省の政務官が所持していた「Vacumatic Pen」であったようだ。
 今回の限定万年筆の販売に関して、Parker社は敗戦国であった我が国に配慮したそうだ。それは、日本国内ではこの万年筆を販売しなかったのである。日本は、あの講和条約の締結をし、今後、戦争しないと約束をした。したがって、日本にとっても恒久平和を取り決めた記念すべき年であったはずである。「敗戦していることを配慮した。」ことは、考え方の相違であって、配慮ではないと思う。

 
 
       
Douglas MacArthur 「天冠」 「ミズリー号の調印風景」
「Setの内容」 「天冠平和のペン」 Douglas MacArthur
 
 濃い茶色の紙の外箱を開けると、中には重厚な木製のギフトボックスが現れる。戦争中や戦後の頃のマッカーサーのことが書かれたリーフレットと保証書が備え付けられている。

  オレンジ色のDuofoldのキャップにはゴールドでマッカーサーのサインが刻印されている。天冠にはシリアルナンバーが刻まれている 重厚なメダリオンが取り付けられている。

 万年筆の主な仕様は以下の通りである。
 
ペン先   18k −M(中字)

全長

  約136mm (キャップを閉じた状態)  
太さ   15mm   (キャップの太い部位)
軸、キャップの材質   アクリルレジン
吸入方式:   カートリッジ、コンバーター両用

      ちなみに販売価格は、348,233円(税16,583円)であった。