Parker 15

(Parker Jotter 15)

Demonstrator Fountain Pen

1983〜製造販売 (現在は廃盤)

       
  「簡易なGift-Box」   「USAのGift-Box」   「Yellow」  

 今回紹介する万年筆「Parker 15」は、ペン芯が透けて見える。また、クリップの形状が面白いと言うことで購入したものである。敢えて、使ってみようとはせずにしまい込んであったものである。そのために、どういう開発思想があり、リリースが何時であったとか、販売価格はいくらであったのかも全く調べていないものであった。
 今、取り出して眺めてみると、仕様は、ステンレスのキャップにプラスチックの本体、ステンレス製のNib(ペン先)、簡易Gift-Boxである。(アメリカ仕様は5本 のカートリッジが付いている)と、言った製品仕様状況から、
ノベリティー商品として製造されたものであ ろう。販売促進商品を視野に入れて企画され、生産されたものではないかと思われる。
 「Parker 15」の命名であるが、海外での呼ばれ方を調べてみた。「Parker Jotter 15」とか、「Parker 15」、「Parker 15 Demonstrator Fountain Pen」等と呼ばれている。アメリカにおいてもあまり数多く市場に出回っていない。コレクターの間で、今では貴重な扱いをされている万年筆となっている。
 
  「左中 イギリス製」
「右  フランス製」
  「上 不透明なセクション」
 「下 透明なセクション 」
  「ペン芯裏表」  

 「Parker 15」のセクションが透明であるのは、Bright Green、Orange 、Yellow だけで、Blue や  Black のセクションは透明なものが使われていない。
 クリップの形状に関して、「Made in UK」の製品では、「Parker 45」のクリップに似た矢羽根デザインである。一方「Made in France」の「Parker 15」の方は、これまでに無い形状のクリップデザインである。これまで導入された万年筆のクリップで、似たものと言うならば「Parker 85」と言えそうである。しかし、独特のデザインで、小生のお気に入りでもある。クリップとしての使用性能も大変よい。
 書き味であるが、万年筆の自重が軽いこと、ステンレスニブ(ペン芯にかしめ装着)の堅さがあり、ボールペンなどを使い慣れて筆圧の高い人には丁度いい堅さである。
 
  「上 イギリス製」
「下 フランス製」
  「上 イギリス製」
「下 フランス製」
  「オレンジとイエロ−」  

 やや、小振りな万年筆であり、メモ用としてシステム手帳等に組み込むこともできるサイズである。インクは、カートリッジ/コンバーターの両用である。発売当初は、アメリカで5ドル程度だあった 。
 万年筆の規格は、長さは約12.5cm、ペン先太さはM(中字)、簡易ギフトボックスに入っており、インクカートリッジ が1本付属した、簡易な販売仕様となっている。