PARKER INSIGNIA

   1991年〜販売

 

 
     
       
  「FP,BPのセット」   「一見SONNETと類似」   「天冠」  

 この万年筆は、「
PARKER INSIGNIA」である。1965年から1994年まで製造販売されてきた。これは「Parker 75」の後継機として開発されて来た万年筆であると思っている。「SONNET」の本格的な販売が1994年であり、それより2年前の1992年に販売され、「SONNET」へ移行していくための市場調査を兼ねた商戦略的な商品であったのではないか思われる。
 その根拠として、部品の殆どが「SONNET」と同じである。(キャップクリップのデザイン、ペン芯、Nibの形状、首軸)また、「SONNET」の本格的販売以後、 この万年筆の販売はされなくなったからである。
 
  「左 SONNET 」
「右 INSIGNIA」
  「18金のNib」   「左 INSIGNIA」
「右 SONNET 」
 
 私は「 INSIGNIA」が「SONNET」の市場調査的要素が強い 万年筆であると力説した 。Parker Pensはこれまでも、結構、こうした取組を実施しているからである。
 「
INSIGNIA」の万年筆は、もう廃盤となってしまった。しかし、同時 期に販売されたBPやSPは、今だに人気がある。今でも販売店の店先に並んでいるし、インターネットのオークションにもたくさん出品されている。
 この「INSIGNIA」の万年筆には、一つのエピソードが伝わっている。そらは、007の映画の中で「ジェームスボンドが愛用した万年筆」 であったことで名を残している。
 
  「上 SONNET 」
「舌 INSIGNIA」