Parker Duofold
Limited Edition
《 China Red 》
福(HAPPINESS)
2008-8 アジア地区で1399本限定発売
Parker社は、今回、「アジア地区」という範囲で1399本の限定販売をした。万年筆のデザイン色、説明書きなどから受ける感触は、中国に的をしぼった特別限定品であるように思われる。販売本数の「1399」がどんな意味を持っているのかは、全く検討の付かない数字である。 1399年は中国では建文元年で明の時代であり、この年号とは関係がないと思われる。Parker Penに関係したことでは、1972年に、当時の米国のニクソン大統領が中国に公式訪問をした。その時に、彼は、贈り物として中国大統領に、Parker Penを携えていったそうである。これも関係のないことであり、「1399」の意味は謎のままである。
Parkerのトップモデル「Duofold」に新たな1本が加わった。アジア地域数量限定(1,399本 )の「Duofold 福 China Red Limited Edition 」で、鮮やかなボディーカラーで誕生した。この「China Red」は、中国で吉兆と財運を意味をする縁起の良い色とされている。そのために、昔から宮廷、寺院などに多く使われてい る。赤色は邪気を払って、福を取り入れるという意味もあると言われている。 ペン先(Nib)には吉祥の願いを表す「祥雲」のデザインと「福」の文字が刻み込まれている。また、天冠(Tassies)部分には、「祥雲」と「福」の文字 、そしてシリアルナンバーが彫り込まれている。 東洋感覚の「祥雲」をモチーフにデザインされたオリジナルのボックスに収められて いる。このBoxの開閉蓋がスライド式であることも、より一層、東洋的な様相を表現している。東洋文化と西洋のクラフトマンの成せる技の融合した逸品と言える。
「China Red」の赤は中国では皇帝を象徴する気高い色であり、この色自身がParkerを代表する万年筆の 最高傑作『Duofold Big Red』の色に近い。「Big Red」より、少し透けるような上品な色合いである。この赤色が、金色のクリップやトリムと印象的なコントラストを作り出し、気品の高い仕上がりの万年筆となっている。 手にしたときの書き味は、気品さより重厚さを感じさせる万年筆である。18金のペン先のしなやかさは「Sonnet」程ではなく、がっちりとした文字、一字一字「凜」とした文字を書く場合に程よい堅さである。滑らかさもあり、草書的な筆法にも対応できる書き味であった。
主な仕様は以下の通りである。