Duofold DNA

1,088 Limited Edition

At  2009-9
　

Centennial Syze

1920年代のDuofoldの歴史と伝統を受け継ぐ逸品 ！！
「Duofold ＤＮＡ Limited Edition」の登場　！！

「輸送様紙製Box」

　1920年代に万年筆にデビューした「Parker Duofold」は、万年筆の歴史に大きな変革をもたらした。そして、その万年筆の機能は営々と受け継がれるとともに、「製造技術の向上」と、「原材料の開発」や、「愛用者のニーズに応える経営戦略」が確立されていった。それは、正にParker社の伝統であり、その精神を継承した「Duofold ＤＮＡ Limited Edition」として、今回発売となった。
　1956年ワトソンとクリック博士がDNA（遺伝子）の螺旋構造（double herix）を「Nature」に発表した。55年前のことであるが、今では、より高度なＤＮＡの研究が進められている。Parker社の万年筆作りの伝統をDNAになぞらえて、この螺旋型の塩基配列をモチーフにした万年筆を制作したのである。精密な設計に基づいた高度な立体的表面加工が施されていることが、手にした瞬間に感じられる逸品である。
　この新たなデザインは、これまでのParker社の筆記具には見られない革新的なデザインであるが、Parker社の脈々と受継がれた歴史と未来へ発展していく心意気を表現しているように思える。本体の色は写真のようにblack ＆ smoky grayを採用している。色の混ざり具合から、同じ柄の万年筆は１本も無いといえる。世界中に同じDNAを持った生物が存在しないことを物語っていると言える。
　

「主な内容」

　「Duofold DNA」万年筆には、Parker社の伝統を継承する象徴が導入されている。その１つとして、ペン先に1920年代のレトロアローが刻印されている。また、Tassies（天冠)には1992年〜1997年代に使用したデザインが採用されておる。キャップのリングは大きく、PARKER DUOFOLDの文字とアロー・マークを彫刻した1930年代の仕上げに近づけてあると思える。
　また、Duofoldには「平和を愛するペン」といった精神が受け継がれている。これは、第2次世界大戦の終結した1945年に連合国最高司令官ダグラス・マッカーサー元帥が、日本との太平洋戦争を終結する調印式で、彼は奥さんから借りたペンの「Big Red（Orange Duofoldの愛称）」を使った。それ以後の1992年の「米ロの協調と友好」の調印式で、アメリカのブッシュ大統領とロシアのエリツィン大統領が使ったペンもDuofoldであった。さらには、1993年にホワイトハウスで調印式でもDuofoldが使われた。こうしたことからDuofoldは「平和のペン」とよばれるようになった。
　

「1990年代と同じ天冠」

　今回紹介した「Duofold DNA Centennial Size」は、世界限定1,088本の販売数で、日本における販売数は250本である。例外生産として、2009年にロンドンで開催された「London Pen Show」のために100本製造されたという記録がある。このときの100本は、「Duofold DNA flame red」炎のような赤い万年筆であった。（上の写真参照）

　今回の「Duofold DNA」の仕様は以下の通りである。