今回紹介する万年筆は、「The World Memorial Pen」と称される限定品である。1991年世界に10,000セット販売された。
1991年に、Parker社はミサイルエンブレムペンを製造するために、「World
Memorial Fund」(世界救済記念基金財団)から災害救済企業に指定された。Parker社のミサイルエンブレムペンの販売収益は、
「World
Memorial Fund」の世界的な災害救助運動の資金として寄付された。 この「Memorial
Pen」は、廃棄されたアメリカのパーシングとソビエトSS20ミサイルの金属を使って作ったエンブレムを万年筆やボールペンのTassie(天冠
)に付けたのが特徴である。この「Parker
World Memorial Pens」は「Duofold
Black International Fountain Pen」と「Ball
Pen」のセットである。
「銘板のインプリント」
「セットの内容」
「シリアルNo証明書」
Parker社「Duofold
World Memorial Pens」は総数で、10,000セットが製造された。この頃Parker社の万年筆の多くは、イギリスやフランスなどのヨーロッパで製造されていたが、何故かアメリカ工場で製造されており、北アメリカを中心に販売されていた。
万年筆は、Internationalサイズで、このサイズに合わせたボールペンとセットになっている。Tassieのエンブレム以外の仕様は、当時市販されていたDuofold
Blackと同じである。
「FPとBP」
「FPとBP近景」
「テーマ・デザイン」
「Duofold
World Memorial Ball Pens」は、戦争を避け、平和を確実なものにすることを願って製造された
。そして、この万年筆の内覧会が、1991年にロナルドレーガン図書館を会場にして開かれた
。この会場にリチャード・ニクソン米大統領、ジェラルド・フォード、ジミー・カーター、ロナルド・レーガンとジョージ・ブッシュらの参加の下で開催された。その席上
において、この万年筆は公開された。このようにこの内覧会は、著名な多くの来賓に賛助協力してもらって盛大に開催された。