アンチエイリアスとは?


アンチエイリアスの例  コンピュータの画面上で、文字や線をあらわすのに、画素とよばれるひとつひとつのマス目に色をつけています。ちょうど、方眼紙の四角いマスに色を塗って線や文字を書いているのと同じです。

 右のAとBの図を見比べてください。
 Aの方は線が斜めになっているところに、ギザギザが目立ちます。斜めの部分がギザギザにみえる現象をエイリアスといいます。
 しかし、Bの方はスムーズに見えます。画素の大きさはAもBも同じですので、Bの方もギザギザが目立ってもよさそうです。このとき、ギザギザを目立たなくする工夫がしてあり、これをアンチエイリアスといいます。

拡大図  右下のAとBの図を見てください。この図は、赤い斜め線(2本の青い補助線の幅の線を補助線の向きに引いたとする)の拡大図です。
 図のマス目がひとつの画素とします。

 Aの方は、画素に色を表示するのに、赤色か白色かのいずれかです。青い補助線の間にある画素は、赤く表示されています。境界部分の青い補助線上の画素については、Aの@の画素は補助線より外にはみ出している部分が多いので白色のままで、AのAの画素は補助線の内側に入っている部分が多いので赤く表示されています。

 Bの方は、画素に色を表示するのに、赤色、白色、その中間色が使われています。青い補助線の間にある画素は、赤く表示されています。境界部分の青い補助線上の画素については、Bの@の画素は補助線より外にはみ出している部分が多いのでかなり薄い赤色に、BのAの画素は補助線の中に入っている部分が多いのやや薄い赤色に表示されています。

 このように、Bのほうは、線を引くときに、線の色、背景の色、その中間色を使うことで境界部分のギザギザを目立たなくしています。
 ペイントソフトによって、アンチエイリアスの処理がしてあるものとそうでないもの、切り替えができるものなどがあります。
 文字のフォントについても種類によっては、この方法でギザギザを目立たなくしているものもあります。