なぜ、フルカラーで表示できる色は、1677万色なの?


<光の三原色>

光の三原色  テレビやコンピュータのブラウン管に表示される色は、光の三原色の赤(R)、緑(G)、青(B)を混ぜて、作り出されています(加法混合)。テレビのブラウン管を虫眼鏡などで拡大してみると、赤、緑、青の蛍光体が光っている様子がわかると思います。
 1980年代の初めの頃のコンピュータは、現在のように多彩な色を表示できず、白や黒を含めても8色しか表示できませんでした。それは、赤、緑、青の各色についてON/OFF(光らせる/消す)のどちらかしか制御できず、その組み合わせで、2×2×2=8通りの色(光の三原色の図参照)の表現しかできなかったのです。
 つまり、赤、青、緑それぞれが単独で光り、 赤と緑、緑と青、青と赤の各2色が光り、 3色が全て光り、または、全て消えて の計8色が表示できたのです。


<光の明暗>

光の明暗  その後、ON/OFFの状態だけではなく、明るさを何段階かに調節した表示が可能になりました。右の図は、赤色を暗い方から明るいほうへ16段階で表示したものです。明暗を変化させることにより、赤色で16通りの表現ができるわけです。同じように、緑、青色も16段階で表示したとするとその各色、16通りを組み合わせて、16×16×16=4096通りの色が表現できます。
 現在では、256段階で明るさが調節できるようになりました。それで、256×256×256=16,777,216通り、約1677万色の色が表現できるわけです。