フリーソフトによる実習室のコンピュータ環境の構築
1.実習室
(1)コンピュータの機種、OSおよび台数
種別
|
機種
|
台数
|
OS
|
ファイルサーバー
|
NEC VA20C
|
1台
|
Red Hat Linux+Samba
|
教師用デスクトップ機
|
NEC MA26D
|
1台
|
Windows95
|
生徒用ラップトップ機
|
NEC VA10H
|
20台
|
Windows98
|
生徒用ラップトップ機
|
NEC VA20C
|
19台
|
Windows95
|
LinuxとSambaについて
LinuxというOS上で、Samba(サンバ)というソフトウェアを用いることにより、LinuxマシンをWindows NT互換のファイルサーバー、ドメインコントローラーとして利用することができる。
LinuxとSambaは、無償で利用(ダウンロード)することができるため、サーバーに接続するクライアントの台数を気にすることなく安価にネットワークの構築ができる。
ここでは、ディストリビューションとしてRed Hat Linux 7.3をサーバーのOSとして用いることにする。Red Hat Linuxは、世界で最も広く利用されているLinuxディストリビューションであり、事実上のLinuxの標準となっている。そのため、書籍、雑誌、Webページなどに解説されていることも多く、さまざまな情報(Red Hat Linuxサポート情報、各種マニュアル(http://www.jp.redhat.com/support/7.3/))を得やすい。
Sambaは、Samba2.2.4日本語版を用いる。日本語版は、ファイル名やフォルダ名に日本語が利用できる。また、設定用のツールであるSWATも日本語化されており、作業がしやすい。なお、Sambaは最新のものになるほど、各種の問題点が改良されていくので、その時点での最新版を用いるとよい。このWebページの作成時点での最新版はSamba2.2.4日本語版である。最新版の情報は、日本Sambaユーザ会( http://ftp.samba.gr.jp)を参照するとよい。
(2)教室内のコンピュータ配置
(3)構築する環境
生徒用のラップトップ機については、下記のような制限をかける
- コンピュータの設定を変更できないようにする。
- インターネットからソフトをダウンロードできないようにする。
- BIOSの設定変更ができないようにする(フロッピーデスク、CD-ROMから起動しないようにする)。
- ソフトをインストールできないようにする(フロッピーディスク、CD-ROMを利用不可にする)。
- ファイルサーバー上に生徒ごとのホームディレクトリを用意し、生徒の作成したファイルはそこに保存する。
- デスクトップ、スタートメニューは、生徒全員共通とする(ログオンするたびに、サーバーから設定を読み込む)。