フリーソフトによる実習室のコンピュータ環境の構築

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６．生徒用ラップトップ機への制限
（４）ログオンスクリプトの作成およびSambaの設定

　　ログオンスクリプトにより、ログオン時に、MS-DOSのコマンドを組み合わせて、下記の作業を実行させる。

• クライアント機の時刻をファイルサーバーにあわせる
• tempフォルダを空にする
• Temporary Internet Filesフォルダを空にする
• recycled（ごみ箱）を空にする
• Cookiesフォルダを空にする
• お気に入りをファイルサーバーからコピーする
• スタートメニューをファイルサーバーからコピーする
• デスクトップをファイルサーバーからコピーする
• サーバーのホームディレクトリをH:ドライブに設定する
• 生徒用機に保存されているパスワードのファイル（ユーザー名.pwl）を削除する（他のコンピュータにログオンしていたときにパスワードを変更した場合、現在のコンピュータのパスワードが変更されないため）


ログオンスクリプトの作成

1. 教師用ラップトップ機に管理者（admin）ログオン
   
   
2. サーバーのnetlogonフォルダに保存されている、”ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ”、”ｽﾀｰﾄ ﾒﾆｭｰ”、”Favorites”フォルダの名前を半角英数カナ８文字の名前に変更します。
   
   方法
   フォルダを右クリックし、［名前の変更］を選択。名前を入力。
   
   例．
   ”ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ”はそのままで、半角８文字
   ”ｽﾀｰﾄ ﾒﾆｭｰ”は、”ｽﾀｰﾄﾒﾆｭｰ”（間のスペースを削除）
   ”Favorites”は、”Favorit”
   
   
   
3. エディタを起動し、ログオンスクリプトを作成し、start.batのファイル名で保存
   ＊エディタは、必ずメモ帳などのWindows用のものを使用する。改行コードの関係があるので、Linux用のエディタ（例えば、viエディタ）で作成しない。
   
   ログオンスクリプトの例
   

   net time \\filesv /set /yes deltree /Y C:\Windows\temp\* deltree /Y C:\Windows\tempor~1\* deltree /Y C:\recycled\* deltree /Y C:\Windows\Cookies\* del C:\Windows\Favori~1\*.* /yes deltree /Y C:\Windows\Favori~1\* xcopy \\filesv\netlogon\Favorit C:\Windows\Favori~1 /E del C:\Windows\ｽﾀｰﾄﾒﾆ~1\*.* /yes deltree /Y C:\Windows\ｽﾀｰﾄﾒﾆ~1\* xcopy \\filesv\netlogon\ｽﾀｰﾄﾒﾆｭｰ C:\Windows\ｽﾀｰﾄﾒﾆ~1 /E del C:\Windows\ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ\*.* /yes deltree /Y C:\Windows\ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ\* xcopy \\filesv\netlogon\ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ C:\Windows\ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ /E net use H: /HOME del C:\Windows\*.pwl

   
   
   ログオンスクリプトのファイルのダウンロードは、ファイル名を右クリックし、[対象をファイルに保存]
   　　start.txt
   サーバーにコピーするときに、拡張子を.batに変更してください
   
   
   
4. 編集が終わったら、[ファイル]→[名前を付けて保存]で、
   • 保存する場所は、netlogonディレクトリ
     
   • ファイル名はstart.bat
     
   と入力し、[保存]ボタンをクリック
   
   
5. 次回のログオン時から、実行される。
   


Sambaの設定

1. 教師用機にログオンし、ＳＷＡＴの起動
   
   
2. 全体設定（GLOBALS)のアイコンをクリック
   
   
   
3. [詳細表示]のボタンをクリック
   
   
4. ログオンオプションで、ログオンスクリプトのテキストボックスに、ログオンスクリプトのファイル名を入力
   
   例．/var/samba/netlogonを[NETLOGON]に指定し、このディレクトリにstart.batという名のログオンスクリプトが保存されている場合
   　　ログオンスクリプト　　　　　start.bat
   
   
   
5. 全体設定[Global]の下にある、[設定変更]のボタンをクリックし、変更結果を/etc/samba/samba.confファイルに保存する。
   
   
6. Sambaの再起動（設定をSambaに反映させるため）
   
   • 動作状況（STATUS）のアイコンをクリック
     
   • [再起動]のボタンをクリック
     
   
   
7. ＳＷＡＴが表示されているブラウザを閉じる。