フリーソフトによる実習室のコンピュータ環境の構築
8.ユーザーのログオン方法およびパスワードの通知
(3)ユーザーによる登録済みパスワードの変更
ユーザーがクライアント機から仮パスワードや自分で設定したパスワードを変更する方法について説明する。
Windowsのコントロールパネルのパスワードから、Sambaのパスワード(SambaでLinuxのパスワードも同期して変更されるよう、smb.confの[global]セクションにunix password sync = Yesとなっているか確認。)を変更するには、Sambaをドメインコントローラとして、ドメインにログインした場合のみ可能である(5.(2)b.で、生徒機からのみ可能に設定)。
なお、パスワードは、以下のようなものを避け、他人に知られないようにする。
- 誕生日、名前、ユーザー名などから安易に類推されないもの
- 英単語やその組み合わせなどで作ったもの
- 数字のみやアルファベット(大文字、小文字)のみのもの
- 文字数の少ないもの
また、パスワードは、いつまでも同じものを使うのではなく、定期的に変更する必要がある。
- Windows機にユーザー名でログオン
- [マイコンピュータ]→[コントロールパネル]→[パスワード]
- パスワードのプロパティでパスワード変更タブの[Windowsパスワードの変更]ボタンをクリック
- Windowsパスワードの変更で、Microsoftネットワークにチェックをし、[OK]
- Windowsパスワードの変更で、古いパスワード欄に現在のパスワード(仮パスワード)を入力し、新しいパスワードに変更するパスワード(半角英数5文字以上、14文字以下)を入力し、確認入力欄にもう一度同じものを入力して、[OK]
*注意*
Sambaの設定でデフォルトのままだと、新しいパスワードの文字数が5文字以上、14文字以内でないと、エラーになる。Windows上では、下記のダイアログボックスが表示され、意味のないエラーが表示され、変更ができない。
- 以上の作業で、LinuxとSambaのパスワードが変更される(/etc/passwdファイルと/etc/samba/smbpasswdファイル、/etc/shadowファイル)。