2003年 コン・覚書

代々木体育館5V 8/22(V)8/23(VV)

 

 原宿は若い頃、何回か来たことがあるが、代々木体育館は初めて。
 この日、近くで「よさこい」などのイベントがあって、歩道橋にも人があふれ返っている。
 東京は、人が多いなあ。
でも今ここにいるV6ファンの中には、地方の人も大勢いるよなぁ、ここがV6の出発点か、と感慨を持って、地面を踏みしめる。
 晴天。  今年には稀少な、盛夏らしい、暑い日。
会場に入ってすぐ、大きなバルーンアートが迎えてくれる。
 席に着いてみると、想像以上に広い、開放的な空間。
「名古屋とは違うねえ」 と同行者(名古屋人)と囁き合う。


Vプログラム

Vプログラムの私たちの席は、2階南側中央寄りで、3列目。
 会場全体が見渡せるし、なおかつ2階花道にも近い。
照明が消えると、対岸・北側2階1階席の観客たちの色とりどり(赤・青・緑)のペンライトが、非常に美しい。

正面スクリーンにて、30秒前からカウントダウン開始。
「INFINITY」 の流れる中、帽子にコート姿の6人が、一人づつ姿を現しては消える。
最後に正面スクリーンの向こう側に、6人の影。
あそこから登場か、と思いきや・・・

「COSMIC RESCUE」 の前奏開始と同時に、いきなり中央ステージに6人が踊りまくっている。
 大歓声で、何も聞こえないほど。
3曲目 
「MY DAYS」 から、会場全体に散る6人。
4曲目 
「Gravity Graffiti」 で、目の前の花道に、岡田くん登場。
 だが2階席には一瞥をくれただけで、ほとんど手すりから身を乗り出して、1階席に手を振っている。   歌う横顔から、口パクが判明し、少なからずショックを受ける。
近未来ステージにて、
「Darling」。  ダンスもアクロバットも綺麗に決まる。

愛なんだ」 〜 「上弦の月(岡田ソロ)」  岡田前面押し出しの2曲。
 バックステージにて 「UNRIMTED」。  排除されるかのように、ストンとせりに落とされる坂本くん。
続いて、長野ソロ。 大勢のジュニアを従えて、センターステージで迫力ある踊り。 曲名知らず。

 数曲メドレーの後、「ラブ・シエスタ」 I'm yours」で雰囲気が高まっていったところへ、「Heard Lack Hero」
1・2・3フォーメーションで素晴らしい6人のダンス。
スクリーンには、映画「ハードラックヒーロー」の切れ端場面。 
それが終わると、拍手して自画自賛する6人のVTR。
 こっから笑える展開に。
怪人・ロウソク男と化したヒロシ。  でも、どっか可愛い。

「HAVE A SUPRE GOOD TIME(三宅ソロ)」 出だしクネクネと動く腕が、おもしろい。
このあと、一人づつ過去を振り返ってのメッセージ。
最後に何を言い出すか(解散か?)と、ハラハラ見守っていたら、
「これからも、トップアイドルとして、君臨していきます!」
   ナイス、アイドル宣言!
うほほ〜〜〜い♪ やれやれ〜っ、がんばれーー!! と喜んでしまった。

そしてデビュー曲「MUSIC FOR THE POEPLE」から、「MADE IN JAPAN」「Beat Your Heart」「TAKE ME HIGHER」までの、怒涛のユーロビートメドレー。

「野生の花」「ジェネレーションギャップ」の後、6人全員が、対岸の北側2階花道に集結。
  ウェーブ対決ですと。
ジャンケンに負けて西から坂本くんがダッシュして、タッチ、今度は岡田くんが東から走る。
 そりゃ、ウェーブが勝つでしょ? 普通。 
で、Vくんたちは負けたからサインボール投げだって(笑)。 
いいなぁ、対岸2階、6人総出で 
CHENGE THE WORLD」だよ。
 で、今度はこちら側南2階で (といっても、私からは離れた場所で)、ウェーブ対決。
イノッチが走り出したかと思ったら、ほぼ同時に剛くんが駆け込んできた。
わかりますね? 剛くんのフライングです(笑)。 
つまんないなぁ、ウェーブ参加したかったのに。
こちら側では 「WAになって踊ろう」 で、ボール投げでした。

それが終わると正面ステージにて 「Feel Your Brzze」
間髪入れずに、「Be Yourself!」 舞台、横一列に炸裂する花火。
それに負けないV6って、一体彼らの体力は、無尽蔵か。

「特別な夜は平凡な夜の次にくる」 6人散開して、唐突に 「バイバイ、またね」 モードに入る。
 でも、今日は寂しくない。
 明日(VV)があるから。

アンコール。
one 去年の記憶再びで、またしても、美しい客席の女声コーラス。 
1万人の合唱って、重層だわ。
「キミヘノコトバ」  おっと記憶が飛んでる。
最後にスクリーンに、6人からのコトバが、大映しになる。
 覚えているのは
・・・岡田 「バイバイ、また明日ね」
・・・井ノ原 「愛と命を大切に。あとお金もね」

VVプログラム


 
VVプログラムでの、私たちの席は、1階北側正面ステージに近い6列目。
宇宙都市ステージを、真横(左側)から観ている感じ。 
Vくんたちに、一際近い幸せ感。
 でも、サイドライトが眩しくて人が消えてしまう時もあったし、宇宙都市ステージの素晴らしいセットが、左側の岩壁に阻まれて、それこそ何も見えない。
 後から聞けば、なんですと?
 それはそれは美しい、地球と金星が浮かんでいた?
 クレーターから蒸気が出て、宇宙らしさを演出していた?
わーん、そんなのあったことさえ知らないよ〜。
岩しか見えなかったよ〜!
15億円のうちの3億円分ぐらいしか見てないよ〜
 ・・・と、いう席でもあったわけですな。

オープニング。
 スクリーンに映される、スローメロディと共に、メンバー1人1人のスロー映像。
間髪入れずに、正面ステージにて 「MUSIC FOR THE POEPLE」
ライトが眩しいが、Vくんたちが近くて幸せ。 
「MADE IN JAPAN」 から、中の花道を通って、6人散開。
 「Beat Your Heart」「自由であるために」「IN THE WIND」「キセキのはじまり」 を少フレーズづつメドレーしながら、各所を回る。
 最初に私たちのブロック前で歌ってくれたのは、剛くんだった。
もう、ブロック上げての熱烈大歓迎
 
その後、2階花道から手すり越しに手を振る坂本くん。
おっと私と目が合った珍しいこともあるもんだ、と喜んでいたら、退場間際に振り返って、再度しっかり目を見て手を振ってくれた。
 キャー嘘でしょう?  今のは夢じゃないかしら・・・・
でも、この日の坂本くんは、何かが違っていた。

 少し間を置いて、聞き馴染んだ前奏、「太陽のあたる場所」 だ。
「私、この歌だ〜い好き」 「私もだよ」 と囁き合う、40代の主婦二人。
センターステージにて、腰掛けちゃったりして、歌うV6。
 残念、振り付けが見たかったのに。
 去年の札幌でのインスタント手振りは、不要だってば。 
 「翼になれ」 の後、正面ステージにて 「本気がいっぱい」
 ライトが眩しい。 てか、何も見えない。
 3人はけて、「COME WIHT ME(カミセン)」 なかなかいい感じ。

 そして、会場のムード、一変。
 宇宙都市ステージで、群青を背景に降る雪、「コバルトブルー(坂本ソロ)」だ。
岩に阻まれて何も見えないが、スクリーンにアップに映される、坂本くんの精魂込めた歌いっぷりに、うっとりと見惚れる。
  あぁ、舞台上ではどうなっていたのか、今になって知りたい。
が、当時は、スクリーンでさえ、充分胸一杯満足した。
 彼が歌い終わると同時に、すぐそばから、しゃがんでいた誰かが大きくジャンプ。
なんと岡田くんではないか。
「ミラクルスターター」 だ。
慌てて注目したが、私の方には目もくれず、やがて行ってしまう。
 フルコーラス後、聴き馴染んだ前奏。
センターステージに6人集結、「強くなれ」
 メチャクチャかっこいい、6人それぞれのノリ。

 今度は、バックステージに6人揃い、三・坂の 「MIX JUICE」
あとの4人はダンサーに。
 これは、圧巻。
 4人は、昨日のオープニング時の、コートに帽子姿だ。
 大人っぽくて、ストイックな色香があふれるダンス。
 井・森から岡・長へと、このパターンが、受け継がれていく。
ダンサーとしてのV6、とっても魅力的。
独立した、秀逸なエンターテイメントだと思う。

 正面ステージにて 「COSMIC RESCUEMC」 の後、5人がはけ、イノッチ一人がとことこと、センターステージへ。
 このはける時も、坂本くんは、私に手を振ってくれた。(←自意識過剰
?)

井ノ原ソロ。 「サイクルセンター長野」 とっても明るく楽しげなCMソング。
畳2枚を重ねて、下宿の雰囲気をかもし出したのか?
イノッチトークが冴えて、おもしろい。
ギター片手に「アップルパイ」
機械コードがからまるので、舞台を回せず、自分が回っていた。
このコーナーはこれなりに、お見事。
 イノソロコーナーが終わると、「君に会えない日も」 の前奏によって、一変する会場の雰囲気。
リフターに乗る、長・岡・井のお三方。
 しつこくない甘さのバラードで、私は好き。

 この後、近未来ステージにて、剛くんのソロ
 出だし、ベートーベンの運命。
 剛くんの持つ指揮棒からレーザー光線が出て、対岸ステージ(つまり私たちの目の前!)で、花火炸裂。 この破裂音が、心臓に悪いの悪くないの(バックバクでした)。
 歌はスマップの 「Fly」 だそうで。
 終わりが再びベートーベン、イヤな予感的中で、再びレーザー光線目の前でバーンッ!
で、心臓バクバク・・・。

 剛くんが消えると同時に、宇宙都市ステージに、シューッという噴出音とともに、もくもくと充満するドライアイスの煙。
そして聴こえてきたイントロは・・・?
 そう、皆さんお待ちかねの 「MAGUMA」

 会場のボルテージはいざ知らず、私の中では、この時気分が最高潮に高揚していて、矢でも鉄砲でも持って来いっ!てなもんに、飛び跳ねてタテノリしておりました。
 ちょうど、客席を煽りに来た岡田くんが、まるで 「楽しそうでんな!」 と語りかけるかのような笑顔で、手を振ってくれたのが、もう最高のプレゼント。

 歌の後、アトラクション的な個人技を披露してくれたらしいけれど、私から見えて、なおかつ印象に残っているのは、三・長のダブル壁宙と、岡田くんの岩登りのみ。
 あんなに邪魔なはずの岸壁が、そう邪魔に感じられなかったのは、全てあの岩登りのおかげですな。
 確か岡田くんは、胴に巻いた綱を引き上げてもらうんだけど、手を使わず岸壁を垂直歩行していった記憶。
見事なもんです。

 この後、6人が私たちのブロックの前(つまり舞台下手)へサッと集結し、私たちは大喜びで大歓迎したのだが、6人とも深刻な表情で、チラとも客席を見ない。
 シリアスなときはシリアスな彼らに、プロとしての高貴な輝きを見た思い。
 「LOVE&LIFE」 良い歌だと思ったら、健ちゃん作詞・イノッチ作曲ですと? すごいな。
滝があったらしいけど、記憶が飛んでる。 (それとも見えなかったか?)

 3人姿を消して、次ですよ、これですよ、トニファン待望の、「ちぎれた翼(トニセン)」
これはねぇ、もうねぇ。
これ聴くために来たようなものと言っちゃ、語弊があるかも知れないけど。
 良いですよ。
 じわじわ来ますよ。
 熱いものが、胸からのどへと。
 そして目からポロポロあふれ落ちる。
早く、世に出て来てくれ〜。
ヘッドホンで繰り返し聴きたい。

「Be with you(カミセン)」 フルコーラスの後、しばしトニ・カミ交互に、メドレーが続く。
 小っちゃなミニバイクが登場したり、照明取りでもんちゃくあったり、随所に遊びが盛り込まれている。
 でも、要らないような気がするなぁ。
 落とし過ぎじゃないか、と。

「愛のMelody」 「Darling」 ともに、各所に散らばって、ファンサービス。
 このときも、坂本くんは、通るたびに私の目を見て、お手振りをくれた。(幸せな気持ちにならないでか)
 最後に6人、正面ステージに並んで、お別れの手振りの後、退場。
 ライトで見えにくかったけど、一人最後まで、こちらに向かって手を振ってくれていた人がいて、それが坂本くんだと判明した時には、もう、どんなに感激したか。

 坂本くんは、坂本ファンにはお手振りしない。
 故意に避ける。
ということは、V6ファンの間では常識だ。
 それなのに、なぜ、私に振ってくれたか?
というと、あちゃ! うちわをひっくり返すのを忘れていて、岡田うちわのままだった。
・・・だからか、とも思ったが、どうも、違うらしい。
 他の熱烈な坂本ファンの人たちも、優しい笑みとともに手を振ってもらった人が、大勢いる。
 おそらく、今回のVコンに限っては、全国から駆けつけたであろう自分のファンに、坂本くんは感謝を込めて、手を振ったのではなかろうか。
 おかげで、私は1週間以上、寝ても覚めても、その表情がまぶたから消えなかったが。

アンコール。
6人とも、体操のお兄さんのような、お手軽な服装で登場。
 南2階花道で、「いま!」
 北2階花道で、「Belive your smile」
 そしてセンターステージで、感動的な、
「羽根」
中央円形のセリが、回転しながら上昇し、曲の盛り上がりとともに6人を囲むように雨が包む。
雨の中を、佇む6人の姿が美しい。
照明の芸術で、大きな虹。
歌い終わり、ゆっくりとセリで下に消えて行く6人。
誰もいない雨の中。
 その雨のカーテンに 「Thank you!」の文字がくっきりと浮かび上がる。

全体的な感想

 地方から遠征した働く主婦だから、1回こっきりの、実に貴重なVコン。
その想いを、見事にV6から、倍返しで返してもらったかのように、胸一杯になる充実したコンサートだった。
 感動した。
 なぜこれほどまでに、という程、彼らはエネルギーをくれる。
コンサート後、そのエネルギーで、何かが変わる自分を、自覚することができる。
何日たっても、暖かく心に蘇る余韻。

 ありがとう。
 V6のファンになって、本当に良かった。
 幸せです。

(2003.9.7 UP)


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