2003 カミコン名古屋 感想

11/30 於・名古屋レインボーホール

 

お願い。 縦長なステージは、もう組まないで。
組むなら、ステージ両サイドの観客を、もっといたわって。 

今回、名古屋レインボーホールは、いつもの横短なステージではなく、
思い切った縦長のステージに組まれていて、客席から観た全体的な印象としては、
メンバーが近く感じられたことだろう。
 ただステージの奥行きは狭く、幅は無駄にひたすら長い。
 そのため、両サイドの観客は、悲しい。
 私たちの席は、夏のVVと同じく左サイドのステージ真横だったので、非常に見辛かった。
 その上、3枚あるスクリーンのうち、唯一角度的に見えるはずのスクリーンが、
なぜかでっかい照明に遮られている、というお手上げ状態。
 そのため、メンバーがこちら寄りに来てくれた時は異常に盛り上がるが、
大半は遥か遠くで、3人固まってステージ中央にいるので、疎外感を感じざるをえなかった。

ただでさえ真横は見辛いのに、
その上、ステージ中央が遥か遠いって、
どうしてくれるのよっ!

と、舞台構成者に苦情を言いたいくらいだ。
 ただ救いは、下手側花道ステージ(定員1名)の目の前だということ。
 スタンド2列目だったので、等身大5分の4サイズのカミセンを一人づつ、鑑賞できた。
だが、見下ろす感じなので、Vくんたちからは好まれない。
Vくんたちは、自分が見下ろす方が断然好きなので (そりゃそうだろう)、
アリーナやブリージアの観客たちは、いっぱいお手振りをもらっていた。
(スタンドから見てても、彼女たちは可愛げに見えた)
私たちに対しては、ほんの申し訳程度のお手振りだった。

 演出として良かったと思ったのは、健くんのソロ。 念願の流鏑馬ですな。
なかなか印象的だった。
それから、曲は忘れたが、大きく長〜〜〜い風船がモコモコ出てきたのも、面白いと思った。

あと、特筆したいアクシデント。
前半の山場、ステージ中央で3人揃っての歌、佳境で剛くんのソロパートの時。
剛くん、歌いながら、やにわに何かを拾い上げ、
それを高々と上に掲げたかと思うと、
岡田くんを振り返る。
すると、岡田くん、いかにも申し訳なさそうに頭を下げながら、
駆け寄ってそれを受け取り、・・・・右足に履いた!
なんと、くつだったのですな。(大爆笑)
本番中に、くつが脱げるとは。

この一連の流れが、カミセンの人間性が出ていて、非常に味わい深かった。
アクシデントを機転によって、見事にお笑いに変えた剛くんの剛くんらしさ。
受け取る仕草が (ややオーバーではあったが)
本当に謙虚だった、岡田くんの岡田くんらしさ。

あと、MCも前評判ほど、ひどくはなかった。(←は?)
コン前にV友さんから、

「3人で、ちゃんと呼応して話していることなんて、あらへんで!
 一人づつ、ボソボソっと勝手なこと言ってんねん。
 しかも、その話の間もかなり開いてるし」 (by V友さん)

と聞かされていたが、今回は、ちゃんと3人で噛み合って、楽しいMCだった。
健くんが夢のような健くんワールドを展開するのを、岡田くんが分かりやすく翻訳してくれる。
剛くんは口数こそ少ないが、印象的なことを話す。

「昨夜はオレ、友達と夕飯食べに行った。
 昔、小学校の頃、名古屋に住んでいたことあるから。
 で、他のメンバーがどんなヤツだか、聞かれるじゃない?
 それはもう、良い人たちだと答えておきましたよ。」 (by 剛くん)

とかね。

 カミコンというのは、観客の平均年齢が、おそらくトニコンの半分(以下?)である。
だから、と断言はできないが、客席がエネルギーに満ち、嬌声がかん高い。
・・・でもって、マナーが悪い。
 客席の雰囲気が自己中だ。
 スタンドからメンバーが登場する時など、それが演出者の意図かも知れないが、
もみくちゃにするわ、掴んだ手は離さないわ、
すんでのところで階段から転げ落ちそうなほど引っ張るわで、
その後、ステージに3人揃うはずが、なかなか1人現れないのを見ると、
なんだか興ざめしてしまった。

コンサートって、ファンがメンバーに
 「私だけを見てっ!!」 
って、アピールする場所なのかな???

いや、私も確かにアピールするよ。
でも、それは、
「あなたたちが大好きだよ。あなたたちを応援するよ」
っていう思いを込めて、それを伝えたくて、うちわやペンライトを振ってる。
 ニッコリ笑顔を返してもらえば、
「あぁ、通じたんだ」 って、嬉しく思うよ。
 何よりコンサート自体を、心から楽しみ、盛り立てようと思うよ。

 アンコールで、「夏のかけら」を歌った時が、一番楽しかった。
 私は、ノリノリで参加できた。
それを遠くで見つけたメンバーが、元気良いペンライトに応えるように、
下手側花道に何度も来てくれたよ。
岡田くんは、歩きながら、まっすぐ私の目を見て、笑いかけてくれた。
      あぁ、通じたんだなぁ。
って、嬉しく思ったよ。
なんだか心と心が、ぐっと近付いた瞬間のように。

 ・・・・というように、始めはやや疎外感を感じて、すねていたけれど、
最後はいつもと同じく、幸せ感をもらって、帰って来た私でした。

(2003.12.12up)


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