お願い。 縦長なステージは、もう組まないで。
組むなら、ステージ両サイドの観客を、もっといたわって。
今回、名古屋レインボーホールは、いつもの横短なステージではなく、
思い切った縦長のステージに組まれていて、客席から観た全体的な印象としては、
メンバーが近く感じられたことだろう。
ただステージの奥行きは狭く、幅は無駄にひたすら長い。
そのため、両サイドの観客は、悲しい。
私たちの席は、夏のVVと同じく左サイドのステージ真横だったので、非常に見辛かった。
その上、3枚あるスクリーンのうち、唯一角度的に見えるはずのスクリーンが、
なぜかでっかい照明に遮られている、というお手上げ状態。
そのため、メンバーがこちら寄りに来てくれた時は異常に盛り上がるが、
大半は遥か遠くで、3人固まってステージ中央にいるので、疎外感を感じざるをえなかった。
ただでさえ真横は見辛いのに、
その上、ステージ中央が遥か遠いって、
どうしてくれるのよっ!
と、舞台構成者に苦情を言いたいくらいだ。
ただ救いは、下手側花道ステージ(定員1名)の目の前だということ。
スタンド2列目だったので、等身大5分の4サイズのカミセンを一人づつ、鑑賞できた。
だが、見下ろす感じなので、Vくんたちからは好まれない。
Vくんたちは、自分が見下ろす方が断然好きなので (そりゃそうだろう)、
アリーナやブリージアの観客たちは、いっぱいお手振りをもらっていた。
(スタンドから見てても、彼女たちは可愛げに見えた)
私たちに対しては、ほんの申し訳程度のお手振りだった。
演出として良かったと思ったのは、健くんのソロ。 念願の流鏑馬ですな。
なかなか印象的だった。
それから、曲は忘れたが、大きく長〜〜〜い風船がモコモコ出てきたのも、面白いと思った。
あと、特筆したいアクシデント。
前半の山場、ステージ中央で3人揃っての歌、佳境で剛くんのソロパートの時。
剛くん、歌いながら、やにわに何かを拾い上げ、
それを高々と上に掲げたかと思うと、
岡田くんを振り返る。
すると、岡田くん、いかにも申し訳なさそうに頭を下げながら、
駆け寄ってそれを受け取り、・・・・右足に履いた!
なんと、くつだったのですな。(大爆笑)
本番中に、くつが脱げるとは。
この一連の流れが、カミセンの人間性が出ていて、非常に味わい深かった。
アクシデントを機転によって、見事にお笑いに変えた剛くんの剛くんらしさ。
受け取る仕草が (ややオーバーではあったが)
本当に謙虚だった、岡田くんの岡田くんらしさ。
あと、MCも前評判ほど、ひどくはなかった。(←は?)
コン前にV友さんから、
「3人で、ちゃんと呼応して話していることなんて、あらへんで!
一人づつ、ボソボソっと勝手なこと言ってんねん。
しかも、その話の間もかなり開いてるし」 (by V友さん)
と聞かされていたが、今回は、ちゃんと3人で噛み合って、楽しいMCだった。
健くんが夢のような健くんワールドを展開するのを、岡田くんが分かりやすく翻訳してくれる。
剛くんは口数こそ少ないが、印象的なことを話す。
「昨夜はオレ、友達と夕飯食べに行った。
昔、小学校の頃、名古屋に住んでいたことあるから。
で、他のメンバーがどんなヤツだか、聞かれるじゃない?
それはもう、良い人たちだと答えておきましたよ。」 (by 剛くん)
とかね。
カミコンというのは、観客の平均年齢が、おそらくトニコンの半分(以下?)である。
だから、と断言はできないが、客席がエネルギーに満ち、嬌声がかん高い。
・・・でもって、マナーが悪い。
客席の雰囲気が自己中だ。
スタンドからメンバーが登場する時など、それが演出者の意図かも知れないが、
もみくちゃにするわ、掴んだ手は離さないわ、
すんでのところで階段から転げ落ちそうなほど引っ張るわで、
その後、ステージに3人揃うはずが、なかなか1人現れないのを見ると、
なんだか興ざめしてしまった。
コンサートって、ファンがメンバーに
「私だけを見てっ!!」
って、アピールする場所なのかな???
いや、私も確かにアピールするよ。
でも、それは、
「あなたたちが大好きだよ。あなたたちを応援するよ」
っていう思いを込めて、それを伝えたくて、うちわやペンライトを振ってる。
ニッコリ笑顔を返してもらえば、
「あぁ、通じたんだ」 って、嬉しく思うよ。
何よりコンサート自体を、心から楽しみ、盛り立てようと思うよ。
アンコールで、「夏のかけら」を歌った時が、一番楽しかった。
私は、ノリノリで参加できた。
それを遠くで見つけたメンバーが、元気良いペンライトに応えるように、
下手側花道に何度も来てくれたよ。
岡田くんは、歩きながら、まっすぐ私の目を見て、笑いかけてくれた。
あぁ、通じたんだなぁ。
って、嬉しく思ったよ。
なんだか心と心が、ぐっと近付いた瞬間のように。
・・・・というように、始めはやや疎外感を感じて、すねていたけれど、
最後はいつもと同じく、幸せ感をもらって、帰って来た私でした。
(2003.12.12up)
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