トニコン名古屋2003に関するつぶやき

 
 1日目1部・2部と、2日目1部の、計3回入った。
 メンバーのノリは回を追うにつれ、見違えるほど良くなっていき、しみじみ
「コンサートって、生き物だよなぁ〜」 と実感する。

 1日目1部の席は、なんと3階最後部に近い右端。 つまり一番上の端っこ。 
遥か彼方に、豆粒のような3人を、鋭角的に見下ろしてる感じ。
 なんか久し振りの名古屋だし、多分当日の朝、東京から駈け付けて来たのであろう、トニセン3人のノリは今いち。
トークも客席置いてけぼりで、勝手に3人の世界に入ってる感じ。

なんか、かったるいなぁ。
一体、私は、誰のどういうコンサートを見に来たのかなぁ。

と思うことしきり。
全く外事を考えてた時間さえあった。 しかも長く。 しかも度々。
でも、終盤3人がきちんと、左右両端の2階席3階席に向かって手を振ってくれたのが救いだった。
 そして、アンコールの最後、待ってましたの「ちぎれた翼」。

 な、なんという壮大な・・・
 そして、なんて3人にぴったりな・・・。

 左から坂・井・長の立ち位置といい、立ち姿といい、劇的な歌にぴったりマッチして、ぐっと来るものがある。
 歌に合わせて、歌詞が大きく流れる演出も良い。
この歌で、しょうもないトークも、間延びした展開も、何もかも許そう。
この歌のために、私は3回分のチケットを買ったんだな、とこの時悟った。

ところが・・・

 2部は違った。
1部終了から2部開始までの45分間に、何があったかはわからないが、トニ3人とも生気が蘇り、元気一杯。
トークもわかりやすい。 ちゃんと客席と呼応している。
 席も1階の左奥で、1部と比べれば、3人が大きい。(豆粒→テニスボール大?)  近い感じがする。
自分の席のせいばかりではなく、
「客席、すごいノリが良いですね〜」
とトニセン全員が言っていたので、実際手応えのある、盛り上がったステージだったのだろう。

そして・・・

 日の改まった2日目の1部。
昨夜ほどの盛り上がりはもうないだろう、という予想は、良い方向に裏切られる。
 私の席は、2階席の右寄りかなり後方。
そして、そのすぐ後ろに彼女たちはいた。 いや一人だったかも知れない。振り返らなかったので、年齢も容姿もわからない。
 とにかく、後半、ミックスジュースからだった。
 間奏の全ての音を断って、坂本くんが一人ダンスするシーン。
まるで、今まで耐えていたものが堰を切ったように、「まさゆき〜っ!かっこいい〜っ!」
という、大声援。
 これが、坂本くんをノセた。
 それ以後も、随所で2階最後列から舞台に届くほどよく通る大声で、タイミング良く、声援を送る彼女たち。
 坂本くんは、それに応えるように、何度もこちらに向かって手を振った。
 そして、コンサートは比類無きほどに、楽しく盛り上がって行った。

 客席が、演じ手と呼応して、ステージを育てるのだということが、よくわかった。
Vくんたちの感性は非常に素直なので、顕著にそれが表れる。

 ノッた時の坂本くんのカッコ良さは炸裂し、それがステージをグイグイ引っ張って行く。
「ちぎれた翼」の影がかすむほど、全ての曲が客席を引き込んでいった。

(2003.6.18up)

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