街づくりの政治学

日進市市長選に勝利する!(1999.7.05)

 7月5日に日進市の市長選があった。現職の市長は12年間椅子に座っていた。 前二回は無投票である。そして、今度は1万票レベルの戦いだった。結局800票 の差で勝利した。ボクにとっては、若干の驚きでもあった。

 ただ、今回の選挙は、スタートから色々と問題が多くあった。それは、市長候補 が民主党であり、NTT労組の支援と自治労の支援があったこと。それを、立候補の直 前に、すべて清算し、市民派として出馬するということになった。そのときに、ボ クが反対している、名古屋瀬戸道路(万博アクセス道路)をどう公約に入れるか? といことにすごく関心があった。しかし、結局、名古屋瀬戸道路反対は、政策に入 らなかったのだ。そのことについて、道路反対の市民運動側は、譲歩した。それは、 広範な支持を得るために、道路反対は得策ではないという事務局の判断があったか らだ。

 共産党は、反対を維持していた。しかし、政党の支持は受けないという建て前か ら、あからさまな政党の支持を断わるという理由で、共産党にも公然化した支持は やめてくれ!という事務局の判断があった。その関係で、名古屋瀬戸道路反対は、 共産党と同じ主張になり、その点でも「道路反対」は選挙にまずい!という判断だ った。

 とにかく、共産党色を出さず、しかも今までの保守派でもなく、既成の組織から は距離を置く、という「市民」の強調だった。しかし、これが、非政治的な主張に なり、結局、敵である今の現職と、政策争点が明確な違いもなく、市民に認識とア ピールできなかったようにボクは思う。選挙率も48%と低かった。

 今後、少数与党であり、議会の過半数は相手候補支持だった。その点で、これか らの運営は凄くむつかしいだろうが、ボクは、是々非々で小細工無しで、きっちり 民意を問うてもらいたい。そう思っている。だから、支持して応援した候補が当選 したことはとても嬉しいが、同時に、この新市長に向けて、要望書や抗議書を出さ ないやくそくなど決してできない。比較的柔軟な選挙戦、言葉を変えれば、あいま いな選挙戦を戦ったこのあとで、ボクラ市民の正念場となる。決して、新市長一人 におんぶにだっこをしない!それが、今の想いである。同じ一票でも、その質には 大きな差がある。

 道路をとめるためにボクは、可能なことを、自分なりのペースでやっていこうと 想う。

(19990705)



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