笑う男「生」学


赤名リカについての雑感

今、「東京ラブストーリー」の再放送をしているので、ボクは真剣に見ている。紫門ふみの原作漫画まで再読してしまった。そして、そこにでてくる赤名リカの生き方というか、性格に感動している。
こういう話はしょせんドラマなのだから、そんなに真剣に考えるなよな!という常識的巷の多数の声を十分承知で、それでも、なおかつ、ボクはいいたいのである。 彼女の生き方は、自由奔放のようでいて、実はとてもナイーブなものだ。それは、自分を自由に表現しているようで実はきわめて他律的だったりする所作に現れている。ボク自身はそこに、人間くさいとまどいと臆病さを感知する。
あまりにも、内省や思念のしにくい時代に、よくここまで、ドラマとはいえストーリーとしてきちんと「悩む」ことができるなあと思う。十年ほど前には鈴木保奈美って、鋭いやつだなー位にしか思っていなかったのだが、うーむ、やるじゃないか!と役に感動している。
そして、こうしたどらまで、男は本当に魅力的な生き方のできない種であるなーと、さみしく確認している。ったく、どうしてこんなに男は「かわいく」登場してくるのか?おいおい、もっとプライドもってくれよ。空威張りや、ストーカー的ながんばりでない、「しっかりした悩み」をもてよな!と、これまたむなしく、テレビ画面に向かって叫ぶのである。
ビデオで撮って見ているが、なかなかいいぞ!

(1999年6月6日)


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