『おそい・はやい・ひくい・たかい』No.11
特集
知らぬがホトケ? 学校給食
「お母さん、今日の給食なに? 献立表、見てよ」
「えーと、きのこのスパゲティ。ひじきもでるよ」
「ぎゃー、もう学校行きたくないよおー」
(小三男子)
先生、なんでお茶をだしてくれないんですか?
(小五女子)
ありがたいけど
給食を残さずに素早く食べられるか? 先生は残しても怒らないか? 入学前の子どもたちは、そんなことにドキドキしている。
一方、家庭によっては、給食は、一日の子どものエネルギーの源にもなって、親にはありがたーい「食政策」である。
でもね、子どもたちが、いったいなにを食べさせられているのか、親も教員もよく知らないでしょ。レトルトや輸入肉もあるの? 費用はいくらくらいかかってる?
発がん性の疑われる添加物なんて、使ってないよね? でも、「なんか油が浮いてるじゃないの、このシチュー」ってこともある。
教員だって、この仕事をやっているあいだズーッと食べ続けるのだ! 血圧高いし、ちょっと不安。
食材は? 食器洗いの洗剤は? なんでご飯に牛乳なんだ! いいじゃないか!
食器は? はし? 先割れスプーン? 手で食べるんだってぇー。「先生、廊下をパンかじりながら歩かないでください」といわれる教員。いったい食事のマナーはどこへ行ったのか?
うわっ、「エビフライとのびきったきしめんとひと口ウイロの、名古屋の日、特別献立」だ! 全国一斉に「みそかつ給食」の出る日も近いか。
そんな学校給食を食文化の視点で鋭くえぐる。あっと驚く、奇々怪々の給食特集だ!●
(編集部)
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