『おそい・はやい・ひくい・たかい』No.16
特集
心理テスト、カウンセリング……
子どもの心
そんなにのぞいて大丈夫?
先生に相談?
げぇーっ
(小六男子)
ホントのこといったら
あとがたいへんだもんね
(小五女子)
とことん追及
「心がまっすぐでないと、まっすぐな線は引けないよ!」という先生の黒板の線が曲がっていたりして、みんなクスクス笑い。
「うそをついていると立派な大人になれません」と口癖のようにいう先生。でも、「正直にいわなくてはいけない!」といいながら、ウソばっかりついているのは大人たちじゃんか。
「最近の子どもは心が貧しい」なんていいながら、“心のノート”なんて安易すぎやしないかい?
学校では、「悩みをなんでも先生に話してください」というけれど、話せるくらいなら苦労はしない! 先生も、「教育心理学」「臨床心理学」「学校カウンセリング」の研修で忙しい。
「みんなちがって、みんないい」なんて、金子みすヾも大流行。でも、ほんとうに「ちがっていい」なんて思っている先生がいるの?
「なんでも、話してごらんなさい」といわれてヒドイめにあったなんて話も聞くけれど、子どもの心をのぞくなんて、ほんとうにできるのかしら?
自由に席を決めさせて、クラスの力関係を見る、絵を描かせて心理状態を見る……子どもの心をのぞいた責任は、いったいだれがとるのか?
とことん、責任追及、慰謝料請求の本特集、子どもの心はあまくないぞ! ●
(編集部)
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