近況:1999.6.26
一日おもしろ学校ごっこ
今日は桑名市で「一日おもしろ学校ごっこ」を行った。朝8時に名古屋を出発し
て、三重県の桑名市で開催した。同じ会場で「学級崩壊」の講演会が教育委員会やPTA主催で行われていてちょっとおもしろかった。
ボクは、言葉遊びを低学年に授業した。みんなおもしろがっていたが、回文は特
に興味を持ってやってくれた。「回文二十一面相」という歌はボクの好きな歌で、スタッフのいとう育雄さんのギターを借りて、弾き歌いをした。
もう一時間は、高学年で「家族;親ってなんだ」の授業だ。これは民俗学的にい
うと、児やらいというジャンルの話で、宮本常一らの民俗学のカジリで、授業プリントをつくってみた。子ども達よりも、親の方がドキドキしていたようで、愉快だった。
途中で、一人の男の子が、授業に出たくない!と母親と闘っていた。ボクが、お母さんに遠慮してもらって、彼とじかに話をした。色々わけがあるようだが、ボクは、「今、綿がしをつくっているんだよけっこう面白いと思うけどやらない!」というと、それでも「やーだ」というので、ボクは、こんなふうに話した。
「あのさ、この授業はただじゃない。一人2000円もするんだよ。それは、君の親が働いたお金だぜ。そりゃーせっかくの第4土曜日の休みに、こんなところへつれてこられて君も迷惑かもしれないけど、一度授業をみて、それでも気に入らなければ出てくればいいじゃないか?ボクたちも朝早くから名古屋くんだりからきているんだから、ちっとは、ましなことやろうとしているんだぜ!まあ、一応さ、こっちの顔もたててくれよ。とにかく、ちょっとのぞいてつまらなかったらでてくりゃいいから」と。
すると、「わかった」といいながら彼は教室へ向かい、授業が終るまで、出てこなかった。「おもしろかった」だと!スタッフ一同、ホッとして、さすが岡崎さん!と言う。しかし、なんか、娘を売り飛ばす親の代わりに、方便御託をたれている「やり手ばばあ」のようなもんだなと自己嫌悪しきりであった。いじょう!!!
1999.6.26