9月30日の金曜日に、教育委員会の月例会に「請願の陳述」のために午後、県庁に赴いた。
この請願は、教育委員会へ行ったもので、条例にある市民の権利である。ボクはこの請願の「教育長もボクラの組合ときちんと話をしてよね」という内容で陳述した。五分くらいの時間しかないので、あまり詳しくはできない。しかし、その教育委員の五人いるうちの一人は、現教育長なのだから、なんだか変である。
しかし、その会議の雰囲気はまったくなんだな、すごいのだ。陳述はあっという間に否決されたが、ボクは大いなる収穫と確信をもった。
まず、その会議のものものしさである。参加は教育委員と教育委員会の課長級の30人くらいのメンバーである。それも、みんなダークスーツのネクタイぴっちりかちかち人間の大集合。女性が全くいない。これもすごい。
一時間半くらいの会議にみんな参加することになり、報告や質議を聞くことができた。質問も報告もほんとにまったく時間のムだ空気と水のむだ、やらない方が県民のためという正真正銘の会議だった。
国体に愛知の選手がどれだけ頑張ったかというばかばかしい県民のだれもしらないようなどうでもいい、そんな報告を課長がする。そして、小金潔という元教育長で県の文化会館建設で汚職の疑念をもたれたあの潔くんが教育委員として「復活している」のにはおどろいた。その彼が、質問する「あのね、水泳の飛び込みで、高い板と低い板と中くらいの板があるでしょ、あのどこで飛び込むかが、得点とどう言う関係があるのか、わからないんですよね。見ている人にも説明することがいるんじゃないの?」と腰かけからずり落ちそうなないよう。しかし、課長は、はっ!と立ちあがり、「それに関しては縷々説明が書いてある文書があるのですが、……今後、配慮していきたいとぞんじます」という。ボクだったら「ちゃんと書いてあるパンフがあるんだからしっかり読んで見学しろよ」と言うだろう。
まあ、この程度の質議が40分近くも行われるのである。この小金がまた悪いことをするのだろうか???5分で終ると想ったのに一時間余も喰らい非生産的な部屋に閉じ込められたのだ。
ボクはますます、教育委員会官僚に怒りと絶望とむなしさと、大いなる疑念がわいた。実際、県民のみなさんがきちんとこういう風景を実際に自分の目でみるといいのだ。税金の無駄はここにあり!毎月定例会があるので見学はできる。直接県庁へ電話していくといい。でも、1回で十分だ。
1999.10.3