今日、県教育委員会教職員課と『給与改定交渉』があった。ボクの組合は、4人参加した。同じ様な既成組合でない七つの組合が、いっしょに、交渉の席についた。全教系の組合もいる。
はじめに、口頭で回答があった。その中で、「給与抑制」について当局から話があった。これは、今年度も給与をカットするぞという意図が丸見えの内容であった。その根拠は「愛知県の財政危機」だからだ。しかし、問題はどうして財政危機になったのかということであり、それは、県の行政の責任でもある。それをきちんと説明できる財政課がその交渉の場にいないので、全員が怒り爆発。結局、その「提示」はなかったことにして、実際に説明ができる当局がいないことにはダメだという結論に至った。
万博や、新空港などが、まだ予算化されてもいないのに、それでも大赤字なのだ。いま、給与カットを許していたら、どうなることやら。給与が無くなるかもしれない。人事委員会の勧告を無視し、昨年は「今年度だけ」と約束しながら、今年もカットや!と言う態度は許せない。人事委員会の勧告を無視するなら、労働三権の争議権を公務員にも返せばいいのだ。人事委員会は公務員が争議権をもたなくてもちゃんと改善するよ!という意味である制度なのだ。その役割を果たさないのなら、争議する権利を返すべきだ。ストをやらせろ!ということ。
現在、県を相手に、給与カットの裁判を始めた。一般の県民は「公務員のわがまま」というかもしれないが、これには二つの反論がある。・自分の権利は自分で守るという原則。心ある労働者は闘うことを否定しない。黙ってみているだけで、何もしないでボクらが闘っているのをわがままだというのは、結局「泣き寝入り」を肯定することにすぎない。自分の持っているやりきれなさを人のせいにするな。・公務員がうらやましがられる時代は「良い時代ではない」ということを知るべきだ。給与カットされれば、当然仕事にも熱が入らない。自然の原理。
公務員のボクラがケンカしているのを、やっかむ暇に、自分も県や行政のやりかたに文句を言うべきだ。
次回は11月5日だ。はたして、どんなふうにすすむのか!教頭が「がんばってくれい」と職員室を出る時に言ったが、あんたもがんばらにゃー。給与カットされて黙っている「大組合」は結局、幹部が甘い汁をすっているのではないか?そう想ってしまう。犬の遠ぼえは意味が無いが、「犬の、近吠え」ならやってもいいかな!給与カットで闘わない組合なんて、そりゃクミアイじゃないぜ。
1999.11.2