折紙創作ということ

「折紙を創作する」とはどのようなことでしょうか。ひとことでいえば「折りすじを見つけること」だと思います。折りすじを図に書いたものが折図(展開図などもふくめて)です。折図があれば誰でも折りすじを再現できます。音楽でいえば楽譜にあたるのが折図です。楽譜を演奏することによって音楽を楽しむことができるように、素材や表現や使い方を工夫していろいろな楽しみ方ができるのが折紙です。幸いにして私が出会った折りすじを、みんなで共有して楽しむことができたらと思い、このホームページを開きました。

私は折紙を作るとき、3つの「む」を大切にしています。「むり」のないすっきりとした折り筋。「むだ」のないシンプルなかたち。分かりやすく、「むら」のない構造を心がけています。折紙作品は折り手によって変化し、成長します。このページが新たな表現、創作につながるきっかけになることを願っています。

創作した折りすじは独自のものでなければなりません。自分では独自と思っていても、既に先行作品があることに気づかない場合もあります。同じ折りすじを別々に見つけることは当然ありえます。このページを通じて多くの方の目に触れることによって、少しでもその誤りを訂正できたらとねがっています。気がつかれたことをご指摘いただければ幸いです。

縦に折り、斜めに折り、基本形を通って作品にたどりつく、さらに進んで他の作品に進むという過程を考えると、折りすじの大部分は既成の折りすじにのっとっていて、独自の部分はごくわずかに過ぎないともいえます。このように考えると、創作という事自体はっきりと定義しにくい面があります。また、ある作品を少し変化させた場合、どこまでがアレンジでどこから創作と定義できるのかも、立場によって感じる温度差があると思います。また、同じ結果に見えても、そこに至る過程が違うものもあります。そこに至る筋道や構造に違いがあればやはり別の作品といえると思います。

折紙作品や折図の扱いについて、分かりやすいルールが必ずしも確立されていないため、折紙を教えたり、学んだりする場面で、いろいろな戸惑いがあります。そのため、折紙の楽しみが十分伝えられないとしたら残念です。もともと、人から人へ、手から手へ、喜びや感動を運んでくれる魔法の紙切れ「折紙」。折紙が小さな心をどんなに生き生きさせる力をもっているか、私は保育現場で実感しました。私の折紙は全部幼稚園の砂場で拾ったものといっても過言ではありません。私がめぐりあった折紙が、魔法のじゅうたんのように夢をのせて、手から手へ自由に飛び回れる手助けがこのページを通じてできればこれに勝る幸せはありません。


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