ようこそ! ひとみの部屋へ


「神の声」

こんにちは、ルナのひとみです。
皆さんは神の声を聞いたことがありますか?
多分この部屋に遊びに来てくださる皆さんは、1度くらいは聞いたことがあるでしょうね。
しんやおじさんは58年間で2回だけ聞いたことがあります。
私は傍で見ていましたから、良く知っていますよ。

最初におじさんが神の声を聞いたのは
「かむなから」として、神様の存在を初めて信じた頃
です。
そう、もう20年以上も前のことですね。
ちょうどいい機会だから、神の世界のことをお話しておきましょう。

神は宗教として信仰の対象になる神様と
神話で語られる、この宇宙や人間を創生された神様と分けて考えましょう。

人間を救ってくださる神様は、いろいろいらっしゃいます。

しかしどの神様が本当なのか、
一番偉いのはどの神様なのか等については、
今日は問題にしません。

今日は、ギリシャ神話や古事記などで語られる、
いろいろなキャラクターを持った神様のことをお話しましょう。

これらの神様はずっと大昔には語られ、神話を残しましたが、
その後はずっと沈黙を守っていました。
その神様が、字を知らない女性にかかって字を書かせたり
数字の羅列で「ひつき神示」を自動書記させたように、
江戸時代以降に再び語り始めました。

専門過ぎますが「日之出神愉」等のような「御神書」がそれです。

そこでは、神は天空を作り、星を作り、
煮えたぎる泥海に神柱として飛び込んで、海と大地を作った。

その後で人間を作り、人間のために最初に「蕎麦」を作った等が書かれています。

こういうように、いかに神は偉大かをとうとうと語ったのが「御神書」です。
「かむなから」の神様も、この系統でしたから、似たようなことを言っていました。

しんやおじさんは、この宇宙は神様が作ったに違いないとは思っていましたが
そんな科学を無視するような荒唐無稽な「御神書」は
信じることが出来ませんでした。

当時の「かむなから」の神様も、このレベルのことを平気でおっしゃいました。

地球は「宇宙船地球号」で定員制度を採らざるを得ない。
それほど、よろしからぬ人間が増えてしまった。
世乃元之神を信じない人間は、減らされる。生き残れない。

しんやおじさんは憤慨しました。
それじゃあノアの箱舟といっしょじゃあないか。
確かにかむなからの神様は本物らしい。

しかしこの神様の言うことを鵜呑みにしてはいけないな。

むしろ明らかに非科学的なことを言って、
あえて何かに気が付けよと語っているような気がしてなりませんでした。
それでも私みたいな「神様、それはないんじゃないですか?」
と考えるような人間を

かむなからの「末代」様という神様は、
「この者をかむなからに、正式に迎え入れる」とおっしゃったそうです。
これはなにかあるなあと、しんやおじさんは思ったそうです。

なんで今更こんな「脅し」「脅迫」をかむなからの神様は言うのだろう。
なにか言外で、訴えたいことがあるのだろうか。
しかし地球のエネルギーキャパシィティから考えれば
「エネルギーの無駄使い人間」が減らなければ、地球は壊れてしまう。
「脅し」とは別に、自然の摂理として人間が減らなければならない時には、
自然はどんな形で人間を襲うのだろうか?
などと思っていたいたしんやおじさんでした。

そんなことを、寝っころがりながら考えていたおじさんに
生まれて初めての、訳のわからない声が呼びかけました。

救え、救ってくれ、一人でもいいからより多くの人間を救ってくれ

救ってくれ、救ってくれ、

そりゃあ、おじさんは泣きましたよう。
一人で枕を抱えて、おいおい泣いていました。

あの声は誰だったのか?
なんでこの言葉に、泣けてしまうのか?
そんなことを考えながら、おじさんは泣き続けていました。
おじさんが聞いた、最初の神の声でした。

どなたか、今までの偉そうな神様以外に違う神様がいる。
一体どんな神様なんだろうか。

ものの言い方は悪いが、御神書のような偉そうなことばかりいう神様とは別に
こんなに人間を思ってくれる神様がいる。
しかし、どうして私なんぞに声を掛けてくれるのかと、
考え込んでしまったおじさんです。

ひとみはこの神がどなたなのか、知っていますけど
このことについては又の機会にお話しますね。

おじさんは、このような「かむなから」の方向性に逆行するような体験は
とても他のかんなから人には話せませんでした。

この神の声は知られること無く、かむなからの現場神業はどんどん続いていきました。


二回目の声は

ある時末代という神様が、神の声を取り次ぐ女性を通じて
一人でオーストラリアのアデレードに行き
ある場所でかむなから方式の祭りを執り行ってきて欲しいと

しんやおじさんに依頼しました。


無茶苦茶です。
なにしろしんやおじさんは、1回も海外に出たことがありません。
その上、ある場所なんて言われても、わかるわけありません。
そんなの無理ですと断りますが、
行けばわかるからと。

実はしんやおじさんが南半球に行くというのは、結構意味が深かったのです。
御神書によれば、神々は天系地系に分かれて戦争、
神界戦争をしていたのですが

最大の原因が、
地系の神が人間創生に成功して
その後地系の神が優遇されすぎ、
天系の神が冷遇されたというもの。

地系優遇の神界の転覆を図って、天系の神々が戦争を仕掛けたのが
神界戦争の始まりらしい。

馬鹿なことを。

御神書によれば、天系のある女性の神様は馬しか出来なかったとして、
寂しく南下行したとなっている。


しんやおじさんは生物学の専門家です。

冗談じゃあない、哺乳類を作り上げなければ、
その次の人間完成はありえません。

人間創生に成功したのが、地系のある神様だとしても
いきなり、えいっと出来るわけがありません。

微生物から始めて、人間にまで進化させるには、
多くの神様の、どれほどの苦労と失敗があったのだろう。


御神書によれば偉い神様は北におわすので、北は偉い
その反対は南で、価値の低いさみしい半球である。
そんな評価が南の神には付けられていたようである。
もっと酷くいえば、
南の神はコアラのような動物しか作れなかった。

ふざけるなと思っているおじさんですが、
他のメンバーさんには悲しいかな、声高には言えません。

そんなしんやおじさんに、
おじさんをかむなからに正式に迎いいれた末代様は

南半球のアデレードに一人で行けというのです。
これにはおじさんも、しぶしぶ従わざるを得ませんでしたが、
結果的に言えば、うまく行きました。
おじさんの恥を知らない行動力が、
不可能を可能にしてしまったのですね。

必死の5泊6日の旅を終えたおじさんは、やりとげられた安堵感から、
飛行機がシドニーを飛び立つと同時に寝込んでしまいました。
目が覚めると「二十四の瞳」の映画が上映中です。
今この機はどの辺を飛んでいるんですか、と聞いてみます。
ちょうど赤道の上あたりですよ、とスチュワーデスさん。

映画はなんでもない場面です。
突然何かが呼びかけてきます。

ありがとう、ありがとう、

ご苦労様でした

ありがとう、ありがとう、ありがとう

飛行機内の暗闇だけが救いでした。
おじさんはタオルで口を押さえて、体を震わせて泣き始めました。
何十分も泣き続けています。
隣の新婚さんが気にしていますが、かまっちゃいられません。

この時のおじさんには、それがどなたであるかはわかったようです。
南をさみしく支えた神々です。

おじさんの人生で聞いた、たった2度の神の声でした。
皆さんも、傍に神様が存在していることを常に意識していると
神の声を聞くことが出来るでしょう。
なにしろあのしんやおじさんさえ、聞えたくらいですからね。

今日の話はどうでしたか?


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