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「絶対実の世界」「絶対虚の世界」
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こんにちは、ルナのひとみです。
今日は私は「語り部」になります。
皆さんは「古事記」をご存知ですね。
語り部である「ひえのだあれい」さんが、この世が始まって以来のお話を
口伝えで伝承していたのを、日本で初めて「書物」に書き表したという
あの伝説の神話です。

でも今日のお話には「神」は出てきません。
あくまでも哲学的というか、科学的というか、はたまた数学的というか、
そんなお話の展開ですから
神話のように「キャラクター」をもった神や人は出てきません。
でもこのお話は「万億年」、隠しに隠されて来たお話です。
うまくお話できるのか、自身はありませんが、精一杯頑張ってみますので
皆様もどうか心静かにお聞きください。

昔々二千億年も前のことから、お話は始まります。
宇宙も無く、神も人も、何もかも無い頃のことです。
あるのは唯一存在であり絶対存在の何かがありました。
当然唯一存在なのですから、誰も名前を付けられません。
ということはだれも唯一存在のこの方を認識できないわけですから
哲学的に言うと、唯一存在は無いということになってしまいます。


唯一存在ということは、当然相対する世界すら持っていません。
始めもなければ終わりもありません。
喜びも無ければ悲しみもありません。
光も無ければ暗闇もありません。
男もいなければ女もいません。
愛もなければ憎しみもありません。
当然唯一存在さんは「全知全能」ではありません。
なぜなら相対する「無知無能」も無いからです。

唯一存在さんは寂しかったのです。
自分がいるということを、誰かに認められたくなりました。
よし、地球を作ろう。
そこに「見るという眼」などの五感を持たして、私を認識してくれる人間を作ろう。
寂しい寂しい絶対存在さんは、そう思いました。
ここから二千億年のドラマは始まりました。

唯一存在さんは、誰かに認められたかったのです。
私というものを認識してくれるものが欲しくてたまらなくなりました。
地球を作ろう、人間を作ろう。
ところが唯一存在さんは気が付かなかったのです。
地球を作ろう、人間を作ろうと思った瞬間、唯一存在ではなくなっていたのです。
二つになっていたのです。
ひとつがふたつになる。
そうたい、相対の出現の瞬間でした。

地球を作ろう、人間を作ろうという思い、想念を持った絶対存在さんと
地球を壊そう、人間を滅亡させようという思い「想念」が同時に生まれていました。
このことを絶対存在さんが本当に気が付かなかったのかどうかは、誰にもわかりません。
又わかる必要もありません。
この出発点から二千億年経った今現在、この相反する気持ち、感情、想念が
ずっと絶えることなく続いています。
自分の中に、あたかも二重人格のごとくにある「相反する感情」はここから始まっている。
このことを人間さんを始め、神がどう認識出来ているか、
そのことを、それぞれに問われる時代になった、ということだけは確かなようです。

ともかくこの出発の時点から
「地球を作りたい人間を作りたい」という世界
「地球を壊したい人間を滅亡させたい」という世界
この相反する世界が出来ていました、というところで、今日のお話はおしまいです。
続きをお話できる日まで、どうか皆様、
このことを心の中でしっかりと捉え、熟成をさせていてください。
お話はもっともっと、とてつもない世界へ進んでいきます。


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