<細胞と体>

私達人間といえども、最初は1個の受精卵から始まっています。
たったひとつの細胞という意味では、
もしかしたら宇宙に最初に現れた生命と何ら変わりはないかも知れません。

ところが細胞の集合体となってしまった人間は、
自分がたった1個の細胞から始まっているということを忘れしまいがちになります。
いったい生命とは何であろうかという疑問になると、
進化の頂点にいると思い上がっている為に、
単細胞として1個の細胞を見下してしまいます。

とはいえ人間は一生懸命、脳や目や骨や筋肉や血液などを詳しく調べ、
医学や栄養生理学というような科学を利用して体の真実を見つけてきました。
大変な努力をしてきたのですね。
それでもなお、まだ良くわからないことがたくさんあります。

例えば最初の生命体であるような、
細胞とはとても呼べないような原始的なものが、
どうして生き残りたいという、すなわち子孫を残していくようなシステム
獲得していったのでしょうか。
そんな単純な生命には、とても子孫を残してゆけるような構造は
不可能だったのにです。
いまもって謎なのです。
単細胞などと生命をあなどってはなりません。

いったい、生命とはなんなのでしょう。
生命体と生命体でないものを区別する、
生物学上の定義というものは色々ありますが、
「食べ物相性学」では、
「生き残りたいという欲を持つもの」
を生命体と定義します。
構造上のことは問題にしません。

では「生き残りたい」という欲とは何なのでしょうか。
実はよくわからないのです。
宇宙に満ち満ちている「気」を「気力」というものに変換した時に、
「生き残りたい」という欲を持ってしまうのですから、私としても
「ある神様が、生きとし生けるものすべてに(生き残りたい)という欲を持たせた」
としか、言いようがありません。
生命と生き残りたいという欲は、ふたつでひとつと考えられます。

しかしこのことに気がついてみると、
あなたの体全体は生き残りたいという欲を持った細胞の集合体なのですから、
「健康」を考える時にも、
この1つ1つの細胞のなせるワザを無視出来るはずのないことを、
まずご理解してもらいたいのです。
あなたの体は、一つ一つの細胞が「生きるという気力」をみなぎらせてこそ、
才能を伸ばし生まれてきた価値を見出すのです。

それだけにあなたは,細胞の吸引元素と旋回元素の重要性
気が付かねばならないのです。


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