<30歳以上の人の栄養学>

生まれた日の食べ物相性の基本は細胞の吸引旋回元素にありますから、
時として現代栄養学と矛盾するような「ふるまい」を見せることがあります。

例えば、カルシウムというものがあります。
元素としてとらえれば「Ca」ですが、
ミネラルとしてとらえますと「リン酸カルシウム」
つまり骨の主要成分として考えてしまいます。
元素と考えるかミネラル成分と考えるかで大きく違ってきますので、
ちょっと詳しく説明しましょう。

「Ca」という元素を旋回元素として使う、
例えば「ぎんなんのひとみ」タイプの人の体の中では、
カルシウムはいつも有り余っています。
この人がカルシウムイオン水を飲んだり、牛乳のガブ飲みなどをしていると、
血中カルシウム濃度は異常に高まりますので、
他のマイナスイオン元素と結びついて結石化してきます。

その結果、体の中に石が出来易くなりますし、
股関節なども硬くなります。
もっと怖いことは血管に付着し、カチカチになった血管は血圧を異常に上げ、
最後には脳の血管等がパンクするでしょう。
そんなことを避けたい体は、
酢という、リンを溶かしてCaを増やしてしまう食べ物を「嫌い」として遠ざけます。
無理して食べようとしないことです。

その上過剰になったCaを消すためリンを
骨や歯から借りてきてしまいますので、骨や歯は結局ボロボロになってしまい、
あたかも食事でのカルシウム不足が原因であるように見えてしまいます
カルシウム過多による骨のもろさを、カルシウム・パラドックスと言います。
「ぎんなんのひとみ」の人に、カルシウムは無理に摂ろうとしないことですと
教えてあげた時におきる「そんなはずない、
お医者はカルシウムを摂りなさいといいます」という抗議は、
ここに原因があるのです。

カルシウムを旋廻元素として使うタイプの人にとっては、
カルシウムを無理に多く摂るよりも、
それを打ち消してくれる血中のリンの濃度を下げないような努力
の方が有効なのです。
しかしこの問題も、年齢とともに意味合いが違ってきますので
難しいことになります。
あなたの体は老化対策を始めます。
成長期のような単純な食べ物相性ではすまされなくなってしまいます。

<成長期>
子供が15才になるまでの間は、体は成長を続けます。
細胞は若々しく「気力」「体力」に満ちています。
肉や骨や他の内臓器官や脳等の成長のため、
どんどん栄養を取り入れていきます。

かし成長期こそ「細胞」が最も活動する時なので、
旋回力も必要となります。

「気」というエネルギーを「気力」にかえなければなりません。
より一層吸引元素と旋回元素が明確になります。
ですから子供ほど、一見偏食とか好き嫌いが激しくなります。
でも、そうでなければ「気力」がにぶってしまうのです。
やる気は出ないし、いつしか夢を失います。
だからと言って、肉やお菓子に走る偏食を認めるとは言っていません。
こんなものは論外です。
これで育った子供は将来必ずしっぺ返しを受けるでしょう。

しかし食べ物相性で言いたいことは、
骨を増やさなければならない子供が、
燐酸カルシュウムになるべきその大切なリンを溶解してしまう
「酢」が好きなはずがない、ということなのです。
「嫌い」が正しいのです、
カルシウムが吸引元素の生まれ日の子供を除いて。
ニンジンやピーマンが嫌いなのも、
成長期ゆえしょうがない子供がいるのということです。

<30才を過ぎると>
正確に言えば、16才以降は肉体は老化の坂道を転げ落ちていく
ことになるのですが、実際にそのダメージが病気となってあらわれてくる頃が、
30才過ぎの「厄年」ということです。
この頃になりますと、細胞液の回転力も落ちてきても
成長期ではありませんから、さほど困らなくなりますし、
そんなことよりも老化対策の方が遙かに重要なテーマになります。

成長期のような単純な食べ物相性にはなりませんが、
何も心配することはありません。
体が勝手に相性、好き嫌いを変えてくるのです。
特に老化対策として、体は活性酸素の除去を目指しますので、
抗酸化作用のある食べ物が「おいしく」なり、「体に良いと感じる」ようになります。
これらの食品については、現代植物栄養学の方で学んで下さい。
カロチン等、色のついた野菜は大変重要です。
ビタミンC、ビタミンEも同様です。

<老化対策を子供に押しつけるな>
栄養学といえども結局病気対策です。
その老化対策として有効な理論を、だからといって
、成長期の子供に押しつけるなということです。。
ピーマンやニンジンが嫌いだった子供が早死にすると誰か証明できますか?
老化対策は30歳過ぎの人に任せるのです。
子供と大人は根本的に違っていることを認識していて下さい

学校ではわがままを通せない子供を守ってあげられるのは、
お母さん、あなたしかいないのです。
「お母さんの作ってくれる料理が、世界で一番おいしいの」
、輝いて食べてくれるお子様の笑顔を、毎日見て暮らしたくないですか?
怒られながらの食事が、本当に体の為になると思いますか?

1度自分が子供だった頃のことを、思い出して下さい。
そこには、いつも「おいしいかい?」と微笑むお母さんがいませんか?



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