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  〜フードファイター〜
  (Main:晶 Genre:ほのぼの Written by:竹枕)






 「さて、今日もはじめるか」


  誰に言うでもなくそうつぶやくと、恭也は割り箸を手に取り目の前の水槽を覗きこんだ。


 「……また増えている」


  目の前の水槽には、いい加減恭ちゃんも盆栽の他に趣味持った方がいいよ〜、などと美由希から
 うるさく言われ仕方無しに始めた熱帯魚達が居た。


 「一体どこからわいてくるんだ? こいつらは」


  しかし今恭也の目にはその熱帯魚達は映っていない。今恭也が見つめているのは、その水槽の壁
 や縁にへばりついた、無数にうごめくイシマキガイ達だった。


 「ゆるせよ」


  水草の上を我が物顔で歩き回るイシマキガイ達を、恭也は一つ一つ割り箸でつまんでいく。初め
 は少し抵抗もあったのだが、その脅威の繁殖力に駆除を余儀なくされていた。


 「腐った藻を食べてくれるという側面もあるんだろうが、こう数が多くてはな」


  10分ほどかけてあらかたイシマキガイを取り除き終えると、恭也は本来の水槽の住人である熱
 帯魚達にエサをまき始めた。


 「ほ〜ら、エサだぞ〜」


  見える部分から全て取り除いても、3日も経つと奴らはまたわいてくるのだが。


 「さて、今度はお前達だな」


  ヒメダカ用の粉エサをまき終えると、今度は底に這っているシロコリドラス二匹、それに掃除用
 に購入したばかりの二匹のミナミヌマエビ用の平らなエサを水槽に投げ入れる。


 「……うん、元気だな。よしよし」


  熱帯魚達がエサを食べるさまを見て、満足げに頷く恭也。言われて始めた熱帯魚飼育だったが、
 今は満更でもない様子だった。


  ちなみにこの趣味を勧めた当の美由希はと言えば、恭ちゃん……地味過ぎ、と恭也の熱帯魚の選
 択肢に呆れていた。


 「美由希の奴め……この侘び寂が分からんとは」


  ぼやく恭也だったが、水槽内に見えてくるのは茶色、深緑、灰色といったものばかり。おおよそ
 一般の人が考える熱帯魚のあざやかなイメージとはかけ離れた色彩である。


 「俺には十分美しく見えるんだがな」


  一番派手なものがヒメダカの黄色では、美由希が地味だと嘆くのも頷ける。さらに水槽の中身の
 それぞれの値段は。


 「ヒメダカのことを考えると無常感まで感じてしまうな。エビの10分の1とは」


  ヒメダカ:一匹15円也。


  シロコリドラス:一匹180円也。


  浮き草:1株98円也。


  麦飯石が1480円也。


  ミナミヌマエビ1匹150円也。


 「……はふぅ」


  浮き草よりも繁殖力の強いイシマキガイのせいで、風もないのに浮き草の葉がゆれている。頬杖
 つきながらそれをうっとりと眺める恭也。美由希の本来の目的からは完全に外れてしまっていたが、
 ともあれ本人は幸せそうであった。






                     〜◆〜






 「チームは一つイレブンだ〜 埃まみれの戦士たち……♪ っただいま帰りましたーっ!」


  恭也は一人暫くの間ぼ〜っと水槽を眺めていた。が、そこに軽快な歌声と共に高町家に帰ってき
 たのは、ご機嫌な様子の晶だった。


 「ああ、お帰りあきら……ってお前! なんだそれは?!」


  はたと我に帰り、それを玄関で出迎える恭也。しかし晶の姿を見た途端、思わず指差しながら叫
 び声をあげてしまう。


 「へへへ、いや〜ゴール前でキーパーとDF数人と交錯しちゃって……」


  恭也の剣幕に、頬をポリポリと掻きながら冷や汗をかいていた。晶は泥だらけで体中に擦り傷を
 作り、おまけに片足を軽くびっこひいている。


 「掻くんじゃない! あ〜怪我してる上にそんなに汚れて……」


  慌てて傍へ駆け寄る恭也。パタパタと軽く埃を叩きながら、晶の怪我の様子をチェックする。


 「どうせ『でいや〜』とか言いながら『ごういんなドリブル』でもしたんだろう?」


 「い、いや、そんな事は……」


 「いいから早く風呂に入ってこい」


 「はーい」


 「こするんじゃないぞ!」


 「わかってまーす」


  カバンを受け取ると、恭也はポンッと晶の頭に手を乗せ少し乱暴に撫でる。それに首をすくませ
 ると、ヒョコヒョコと恭也の脇を通りすぎ風呂場へと向かっていった。


 「ったくあいつは……」


  それを見送りながら、恭也はふぅと一つ深い溜息をつく。恭也と晶、二人は一応恋人同士という
 関係であり、何度か体を重ねるまでにもなっていたがその後も晶の活発さは衰える事はなかった。


 「まぁらしいと言えばらしいのだが」


  そんな変わらない晶に嬉しくもあったのだが、やはり少々複雑な気持ちにもなって。恭也はもう
 一度ため息をつきながら、ぺたぺたと廊下を歩き始めた。


 「救急箱は居間か……道場だったかな?」






                     〜◆〜






 「ふぅ」


  一方晶も風呂場でシャワーを浴びながら、恭也と同様溜息をついていた。


 「うう、最近以前にも増して師匠の言い方がキツくなってきた気がする……」


  傷口にシャワーが当たり、アイテテテと顔をしかめる。以前から乱暴が過ぎる時は注意をされて
 いたが、今その口調が厳しくなったように感じていた。


 「未だに毎日のように怪我して帰ってくるし……ひょっとして、後悔、してるのかも」


  それは二人が付き合いだした頃、晶が恭也の恋人になった頃からだと思われるのだ。


 「こんなんじゃな……」


  目の前の耐水鏡に目をやる。そこには傷だらけの、日に焼けたまるで少年のような顔。


 「フィアッセさんや美由希ちゃん、忍さんに那美さん、それに……レン。やっぱり俺なんかより、
 皆みたいなずっと綺麗な娘の方が師匠も……」


  考えれば考えるほど、顔と気持ちがだんだんと沈んでくる。晶はそんなくらい考えを振り払うよ
 うに、ガシガシと乱暴に頭を掻き回した。






                     〜◆〜






 「ただ今上がりましたー……あれ? そういえば今師匠お一人ですか?」


  数十分後。風呂あがりの晶が、わしわしと頭をタオルで拭きながらリビングへと戻って来ると。


 「ん? ああかーさんとフィアッセは店だし、美由希となのはは那美さんの所へ行ってる。レンは
 買い物か? 少し前に出かけて行ったようだ」


  リビングには恭也が膝に救急箱を抱えながら、ソファーに腰掛けて晶を待っていた。


 「じゃあ師匠だけ留守番なんですね。お暇だったんですか?」


  そうこともなげに聞く晶に、恭也は何故か少し顔を曇らせ。


 「……一応、お前を待ってたんだが」


 「えっ?」


  予想外の答えに晶は驚いて目を丸くする。


 「す、すいません師匠! な、なんか俺に用でしたかっ?!」


  慌てて尋ねる晶。しかし恭也はちょっと困ったように、苦笑しながら答える。


 「いや、まぁなんとなくなんだがな」


 「あ……」


  その言葉でようやく晶は全て理解した。この人は、自分と一緒に居たいと思ってくれていたのだ。
 そんな恭也の気持ちに、ますます晶は小さくなってしまった。


 「あの、師匠、その……ごめんなさい」


 「いや、いいから。さ、そこに座って、傷の手当てをしなくちゃな」


 「あ……はい」


  恭也の指差すソファーに座ると、晶はもじもじと申し訳なさそうに手をもてあそんでいる。その
 前に無言でしゃがみこむ恭也。と、晶の足を取ろうとしたその時、


  RRRRRR、RRRRRR……


  リビングの電話の呼び出し音が二人の沈黙に鳴り響いた。


 「っと、電話か」


 「あ、師匠、俺出ます」


 「いやお前は座ってろ。俺が出るから」


  怪我人なんだからと恭也は晶を制すと、立ち上がって救急箱を手渡し電話の方に歩いていった。


 「はぁ。俺何やってんだろ……」


  少し離れた所にいる恭也の背中を見つめながら、晶はふう、とため息をついた。


 「……何? 今から? フンフン」


  ふと耳を澄ますと、途切れ途切れに電話で恭也の話す声が聞こえてくる。


 「いや、電源を切っていたようだ。ああ……それで忍、今どこに居るんだ?」


  どうやら電話の相手は忍のようだった。


 「忍さんか……綺麗だよな、忍さん。髪が長くって、肌が白くって……」


  何かのお誘いだろうか。恭也の話し声が聞こえる中、晶はどこか自分一人が取り残されたような
 気持ちになる。


 「やっぱり師匠には俺なんかより、忍さんみたいな女らしい人の方がお似合いだよな……」


  そうしてそこにはついつい自分と忍を比べてしまう晶がいた。


 「いや、実はな、その……あ、ああ、まぁそうなんだが……」


  困った様に笑ってる恭也。それがなんだか、晶には楽しげに見えて。


 「っ!」


  ついにいたたまれなくなった晶は、救急箱を抱えリビングを駆け出していってしまった。


 「……そういうわけだ、スマン。ああわかったよ、じゃあな」


  ピッ、と電話が切られる。


 「……ん? おや? 晶?」


  恭也が振り返ると、すでにそこに晶の姿は無かった。






                     〜◆〜






 「ここか? 晶、入るぞ」


  晶を探して二階へと上がってきた恭也は、彼女の部屋のドアを二度ノックすると返事がないまま
 ガチャリとドアノブを回し中に入った。


 「大丈夫か晶? ……あ、結局自分ですませてしまったか」


  そこにはベッドの上で膝を抱えている晶が居た。その右足には、乱暴に包帯が巻かれている。


 「どうかしたのか? 晶」


 「……出かけていいよ、師匠」


 「……怒ってるのか?」


  突然の晶の言葉に少し驚いた顔をした恭也だったが、その意味する所をなんとなく理解すると、
 ゆっくりと晶に近づき目の前にしゃがみこんだ。


 「違います。 ……たぶん」


  顔を覗き込む。しかし晶は恭也の方を見ようとはせず、ただそう言ってうつむいている。


 「お前を残して、どこかに行けるはずがないだろう」


 「放っておいてください。どうせ俺なんて……」


 「晶……」


  頑なな晶の態度。堅い声。そんな恋人の態度に、恭也はふぅと天を仰ぐ。


 「包帯を巻いてやろう。自分ではなかなか上手く巻けまい」


 「いいです」


 「いいから。見せろ」


 「あ……」


  膝を抱えたまま恭也を拒絶する晶。しかしそんな晶の右足を恭也はグイッと力ずくで取る。その
 少し強引な態度に、今度は晶が驚いた顔を作る番だった。


 「あの……ひょっとして師匠こそ、怒ってます?」


 「……かもな」


  恭也はクルクルと包帯を自分の手に巻き取り、湿布に手をのばす。


 「すいません、俺……」


 「いや……そうじゃない。そうじゃ、ないんだ」


  何か言おうとした恭也だったが、続く言葉が見つからないのか。結局そう言ったまま、二人は黙
 り込んでしまった。


 「よし、これでいい」


  綺麗に包帯を巻き終えた恭也は、傷薬を手にドスッと晶の横に座りこんだ。


 「すいません……」


  相変わらず晶はうつむいたまま謝り続けている。


 「うん……なぁ晶、俺はその、お前の事が心配なんだ」


  ただ怒ってるわけじゃないよ、と恭也は正面を向いたまま優しくつぶやく。晶はそんな恭也の方
 をチラっと見ると、またうつむいて。小さくポソポソと話し始めた。


 「最近、なんだか師匠の口調が冷たい感じがして」


 「それは――」


 「いえ、師匠を責めてるわけじゃないんです」


  口を開きかけた恭也を制すると、晶は顔を上げて宙を見つめながら己の気持ちを吐露していく。


 「……きっと、俺自身に自信がないからなんです。俺、がさつだし、男っぽいし、何度か直そうか
 とも思ったけど、なかなか直せないし」


  師匠の周りには忍さんやフィアッセさんとか綺麗な人がいっぱい居て、と晶が指折り数えだすと
 恭也は何故か少々居心地が悪くなり視線を泳がせる。


 「だから俺なんかより、他の娘の方が、ずっと師匠には、ふさわしいんじゃないかって……」


  そう話し終えると、晶はうつろな目で再び膝を抱えて深く沈みこんだ。






                     〜◆〜






  隣に座り、じっと黙って話を聞いていた恭也だったが、晶の独白が終わったのをみて、ふぅと息
 を吐くとようやく口を開いた。


 「……お前がそんな風に思っていたとは知らなかった。すまない」


 「いえ、師匠は悪くないんです。全部俺が――」


  軽く頭まで下げる恭也に、晶は慌てて手を差し伸べる。しかし今度は自分の番だというように、
 晶を制すると話を続けた。


 「確かに俺には人の気持ちに疎い所があってな……それがお前を不安にさせたかもしれん。だがな
 晶、俺が選んだのはお前だ。他の誰でもない」


  そう言って恭也はグッと肩を引き寄せ、コツンと晶の頭に自分の頭をぶつける。


 「あ……」


 「もっと自信を持て。俺の恋人は、お前だけだ」


 「あ、あうう……」


  恭也の言葉に顔を赤くする晶。言った恭也もまた顔が赤い。


 「出来ればお前をずっと手元においておきたい。しかし、強く求められなかった。その……自分の
 気持ちで、お前を壊してしまいそうでな」


 「そんな……俺、頑丈だけがとりえですし!」


  思わず顔を上げ叫ぶ晶。しかし恭也は無言で首を振る。


 「なんだかんだ言っても、お前は女の子なんだから」


 「師匠……」


 「大切に、したいんだよ」


  そう言ってポンッと晶の頭に手をのせると、恭也はゆっくりと髪を撫でつけた。


 「……しかしそんなお前は、自分で自分を傷つけて帰ってくるし!」


  人の気も知らんで、と恭也は苦笑まじりにそのままくしゃくしゃと髪を軽くかき回す。


 「はい……ご免なさい」


 「いや、だからそのなんだ、少しイラつく時もあってな……自分自身にだ。こっちこそ、すまん」


  素直に謝る晶に、恭也も視線を外しポリポリと頬を掻きながら謝罪する。そうして黙りこむと、
 再び二人の間に沈黙が流れた。






                     〜◆〜




 「……師匠」


  暫く静寂がリビングを支配した後。やがて何かを決意したように、晶はキッと顔を上げ恭也の方
 をしっかりと見つめると。


 「なんだ、晶」


 「師匠、大丈夫です。好きに、もっと俺を求めてください!」


 「むっ」


  顔を真っ赤にしながら叫ぶ晶。聞いた恭也も驚きと恥ずかしさでその顔を赤くする。


 「いや、晶、それはだな――」


 「いくら師匠ががっついたって、俺は、俺の師匠への気持ちは、絶対に食べ尽くされませんから!」


 「晶……」


  しかし晶は決して恭也から目を逸らそうとせず。恭也もそれに目を逸らせず。暫くの間二人はお
 互いに見詰め合っていた。


 「お願いします師匠。これからは、俺に気兼ねなんてしないでください」


 「……ああ、わかった。なるたけ、な」


 「大丈夫ですよ、俺ホント頑丈だけがとりえですし。師匠の欲望にも全て応えてみせます!」


  体操服でもネコミミでも肌エプでも! と晶はグッとこぶしを握り締める。


 「欲望ゆーな」


 「あてっ」


  イメクラじゃないんだから、と恭也が晶の頭をぺチッと叩く。


 「……言っとくが、さっきの事はそういう意味だけじゃないんだからな」


 「はい、分かってます師匠」


  叩かれた頭を撫でながらも、少しゆるんだ場の空気に晶の顔には笑みがこぼれた。


 「へへへへ……ししょおー、大好きですー」


 「……顔にまでこんなすり傷つくって」


  ゴロゴロと頭をすり付ける晶。恭也はそんな晶の頬についた擦り傷を指で軽く撫でる。


 「やっぱり女子が顔に、ってのはあまりよくないと思うぞ」


 「んははっ、やっ」


  そしてその傷に今度は軽く唇を這わせる。くすぐったそうに少し身をよじる晶。


 「じゃあ、とりあえず、一口」


 「っあ、師匠んん……」


  そのまま顔をずらしていき。唇に、キスをした。


 「もう一口、もらうぞ」


 「ふぁっ、んふ」


  また、口付ける。


 「……また、もう一口、いいか?」


 「んぁ、はぁ……はい。どーぞ、ししょー……」


  んんっ、と三度二人の唇が触れ合い。そのままゆっくりとベッドに倒れこんでいった。






 「あッ……はぁっ、」


 「ん……」


 「ヤっ、あっ、ししょ、ダメ……」


 「イヤか? 晶」


 「いえ、あの、そうじゃなくて」


 「?」


 「あの、このままで、いいんですか?」


 「……どういう事だ?」


 「今は大した事出来ませんけど……制服とか、靴下だけはいてくるとか」


 「……バカ」


 「えへ、へへへへへ」


 「……それは今度、食べさせてもらう事にしよう」


 「ひゃっ! んっ、あぁっ、ししょー……」






                     〜◆〜






  そしてまた数日後。


 「……んで、今日は何をしてきたんだ?」


  玄関に険しい表情で仁王立ちの恭也。その前には、傷だらけ泥だらけになった晶が首をすくめて
 立っていた。


 「へ、へへへへへ、そのちょっと、ジャンプで世界を目指しまして……」


  ひきつった笑顔の晶が、ポリポリと後頭部を掻きながら申し訳なさそうに答える。


 「スケボーに滑り台のジャンプ台でか! 子供じゃあるまいし、いったいどれだけを高さクリアー
 してきたんだお前は!」


 「あうう、ごめんなさ〜い」


  恭也の叱責に再び首をすくめる晶。そんな亀のような姿を見ながら、恭也は仕方ないなと溜息を
 つきながらも少し楽しそうに笑っていた。


 「……お仕置だな」


 「ひえぇ!」


 「そんなに体力が有り余っているなら、その分俺の相手をしてもらおうか」


 「うわぁ?!」


  そうして恭也はヒョイっと晶を肩に担ぎ上げる。


 「はひゃ、ダメっ、師匠、俺今汚いしっ!」


 「たまにはそういうのもよかろう」


 「いや〜ん師匠ぉ〜♪」


  何故か嬉しそうな声を上げながら、晶は抵抗する事もなくなると。そうして二人は家の奥へと消
 えていったのだった。






  仲良き事は、美しきかな。






                                       了









  後書き:今読むと恭也の性格がちょっとおかしいかな?
      これも古い作品なんで、どうか御許しください。





  02/07/28――初投稿。
  04/11/06――加筆修正。

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takemakuran@hotmail.com
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