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  〜妹弄り〜
  (Main:知佳 Genre:ほのぼの Written by:竹枕)






  初夏の風にそろそろ温かいものだけでなく、すぐ飲めるようにお茶の作り置きをしておこうか。
 そんな事を考えながら。


 「闘志をつなぐ両腕に 命をかけたこの一打……♪」


  ある日の午後耕介はいつものように鼻歌まじりで、やかんに火をかけて台所に立っていた。


 「……おにーいちゃん」


 「を?」


  そんな耕介にそっと後ろから忍び寄り、知佳が突然まふっと抱きついたかと思うと、脇から狭い
 エプロンの隙間に手をさし入れ。


 「知佳、か?」


 「えへへ♪ むにむに〜」


  最近ちょっとだけ気になってきた耕介のお腹の肉をつまむ。


 「……真雪さんの趣味は、背後からの乳モミなわけだが」


  グリグリと頭を摩り付けられ、少し背を反りながら肩越しに知佳を振り返り。


 「姉妹だな。知佳」


 「わ、私は誰でも触りたいわけじゃないもん」


  わざと耕介があきれたようにそう言うと、知佳は慌ててパッと手を引きぬき、なぜか隠すように
 後ろに回して組んで。


 「お兄ちゃん、限定だもん」


  そうして少し拗ねたように口を尖らせながら、上目遣いに耕介の顔を覗き込んだ。


 「へいへい、お茶入れてやっから、そこのテーブルで待ってんさい」


 「ハーイ」


  だがすぐに知佳は笑顔になると頷いて、ちょこんと素直にテーブルにつく。


 「ほい。乳揉みが生きがいの姉を持ち、自分は若い男のお腹の肉を揉むのが趣味の仁村知佳さんに
 ミルクティー1つでーす」


 「うう……いぢわる」


  まだおどけた口調のまま、耕介はちょっと居心地悪そうにしゅんと首をすくめる知佳の目の前に、
 ミルクティーとマドレーヌを一個差し出した。


 「いやー妹の意外な趣味を知り、目に見えない姉妹の繋がりを見れておにーさんは嬉しいぞ?」


 「それはもういいってばぁ」


  もう一つは自分用にストレートで紅茶を用意すると、耕介も妹の対面の席に座りこむ。


 「わたしそんなの趣味じゃないもん」


  半分コするために小さなマドレーヌを割りつつも、知佳はまた可愛らしくぷうと頬を膨らませて
 抗議の意思を示す。


 「ふむ、趣味か。じゃあ聞くが、知佳、お前の趣味ってなんだ?」


 「え? えーっとぉ……やっぱりお菓子作りとか、後パソコンかな?」


 「なんだか女の子らしいのとらしく無いのが同居してる感じだな」


 「あはは、そうかも」


  割ったついでにそのまま欠片を口に運ぶと、残りを兄に差し出しながら笑い声を上げる知佳。


 「でもどっちもたのしーよ。パソコンは、お姉ちゃんの漫画の事もあるけど」


  なんて言うかな、と軽く首を傾げてミルクティーをすするとちょっと油で汚れた指を舐め。


 「物を作ってる、って感じがして。それでまた、人に喜んでもらえると嬉しいし♪」


 「なるほどな」


  そう本当に楽しそうに語る知佳に相づちをうつと、耕介も琥珀色した飲み物を口に含んだ。


 「お兄ちゃんは? お兄ちゃんの趣味って何?」


 「ん? 俺の趣味?」


  ウンと頷いて組んだ手の上にあごを乗せ、さて聞くぞという体勢で迫る知佳とは反対に、耕介は
 椅子の背にもたれかかると天井を仰ぎ。


 「俺の趣味、ねぇ。バイクとか」


  でもこれも終った趣味かねぇ、とやや遠い目で嘆息する。


 「もう好んで攻めたりはしないしな。昔はいじる方もやってたんだが」


 「バイクって、そんなに面白いの?」


 「まぁな。ちょっと口では説明し難いけど……やっぱり風になる感覚かな」


  意味も無く指を回しながら、今まで改めて考える事も無かった質問に耕介は記憶の網を手繰る。


 「そう言えば学生の時分に、キャタピラにならひかれて死んでもいいわ! っていうぐらいタンク
 好きな奴が居たな」


 「ふ、ふーん」


  なぜバイクからキャタピラー? と思ったが知佳はとりあえず黙って話を聞く事にした。


 「料理の道に進まないなら、一緒に自衛隊行って大型特殊免許(カタピラのみ)でも取らないか?
 と本気で誘われてた」


  あいつ今どうしてんのかなーと誰にとも無く呟く耕介に、さすがに返す言葉は見つからず知佳は
 曖昧に頷くのみだった。






                     〜◆〜






 「だからまあ俺の今の趣味は、料理って事になるのかな」


 「そなんだ」


  半分のマドレーヌをポイと一口に放り込んで紅茶をひとすすり。それは水分を含んでさらりと溶
 けると、耕介の口の中に甘い味とかすかなバターの香りが広がっていく。


 「趣味と実益を兼ねた、と言えば聞こえは良いが、ぶっちゃけこれといって趣味のないさみしー男
 なのさ」


 「そ、そんな事無いよぉ」


 「イヤイヤ、どーせ俺なんて」


 「そんなことないってばぁ、あう〜」


  なんとかフォローしようとする知佳だったが、耕介は明後日の方を向いていじいじとテーブルに
 のの字まで書き出す始末。


 「はー、いっその事、お茶にお花でも習ってやろうかしらん」


 「あ、いーねーそれ」


 「同意せんでくれい」


 「あはは♪」


  耕介はスリスリと汚れを払うよう、指を重ね合わせてながらボケ被せにすぐさま突っ込み返す。


 「でもホントにするとしても、素敵な趣味だと思うよー」


 「そうかねぇ」


 「うん。なんて言うか、落ちついてて」


  いいじゃない、と同意と共に知佳は無垢な笑顔を浮かべ。


 「んーこうやって恋人とお茶飲んだりはいいけどな。習いたいとまでは」


 「へへ、そっか」


  そう言って耕介がカップを持ち上げると、恋人、という言葉に知佳はちょっと顔を赤らめる。


 「もうちょっと歳食ってからだな、そういうのが似合うのは」


  耕介は冷めてきた紅茶をテーブルに戻すと、背を反り椅子がギイッと不満の声を上げた。


 「その時は、茶室なんか作っちゃったりしてね」


 「わきに小さな囲炉裏があって、せまーい部屋でな」


 「うんうん」


  反対に話に食いついてきた知佳はグッとテーブルに身を乗り出すと、前でこぶしを握り。


 「そこで知佳と一緒に今みたいに、お茶してるわけだ」


 「いーねー♪」


  大好きな人との夢のある話に楽しげに笑ってキラキラと目を輝かせた。


 「静かな部屋に、お兄ちゃんと私、二人っきりで……」


 「んでおもむろに『奥さんっ!』『ああいけないわ、私には夫も子供も……っ!』」


 「ってなんでそうなるのー」


  がすぐに知佳のその握った手は、ブンブンと振り回され抗議の為に使われる羽目になる。


 「せまい部屋に男女が二人きりだぞ。そりゃ間違いも起ころうて」


 「そういう俗っぽい事は、お茶の精神とは無縁だと思う……」


  当然だろといった体の耕介に眉をひそめると、知佳はもうすっかり冷めてしまったミルクティー
 を飲み干した。


 「でも、囲炉裏っていーよねー」


 「いろりが?」


 「昔話に出てくるような、おっきな、部屋の真ん中にあるやつ」


 「あー黒い鉄の鍋がかけてあるようなヤツな」


  ちょっとあこがれちゃう、と鍋の大きさを手を広げて示し、知佳はすっかり脱線してしまった話
 を戻そうとする。


 「経験無いのか? 囲炉裏」


 「うん……実家には、あったかもしれないけどね」


  空になったカップをもてあそびながら、よく知らないから、と視線を外す知佳に耕介もそれ以上
 突っ込みはしなかった。


 「良いぞ囲炉裏は……換気せんと一酸化炭素中毒で死ぬが」


 「最近七輪つかった自殺、流行ってるもんね」


 「自殺に流行ってるってのもなんだがな」


  耕介も苦笑すると、残りの紅茶を一気に流しこんだ。


 「それにな、俺が行った所は田舎の山のそばでな。換気のためにちょっと窓を開けてると、外から
 たまーに虫がまぎれこんでくるんだ」


 「うっ、む虫?」


  苦手な虫、と言う言葉を聞いて知佳は思わずひっと身を引きすくめる。


 「ああ、カメムシとかな。知ってるかカメムシ」


 「うん」


 「こーんなそら豆ぐらいの緑色の、カワイイもんだろ」


 「う。まぁ、虫の中ではね」


  そう言って直径1cmほどの円を指で作る耕介に、まだマシな方かな、と曖昧に返すが、知佳は
 まだびくびくと身構え警戒したまま。


 「……そのカメムシをおもむろに掴んで投げて火にくべると、暫くしてまるでポップコーンのよう
 にカメムシが弾けて」


 「ひ、ひぃぃぃっ!」


 「パチン、と白い内部をさらして裏返る音と共に、辺りに広がるカメムシのにほい……」


 「あ、あううー」


  案の定の話の展開に、耳を押さえたり自らの体を抱きしめたりバタバタと一人身悶える知佳。


 「その中の白いのがまた茶色く焦げてくるのが見えて、食欲をそそったり?」


 「そそらない! そそらない!」


  聞きたくもない、と言った体で耳を押さえている割には、なぜかしっかりと受け答えしている。


 「ま、そういう意味でも、換気せんと死ぬな」


 「うう、やな意味……」


  それだけ言うとカップを持ってさっさと台所へと立ち去ってしまった耕介の背を、恨めしそうに
 見詰めながら。知佳は亀のようにうにゅ〜と首をすくめていた。






                     〜◆〜






 「……ちーか」


 「おにいちゃ、ン……」


  その日の夜。皆が寝静まった頃落ち合い、知佳と耕介の二人は部屋で蜜月の時を過ごしていた。


 「んーっ、ちょっ、チョと」


 「ふゃ、うん」


  ベッドの上、耕介は知佳を両腕で包みこむと、額、鼻、頬とついばむように口付けていく。


 「んふ、んむむ……ぷぁ」


  そうして一度深ーくキスすると、頬に添えた手の親指で濡れた唇をなぞり、軽くさし入れる。


 「……脱がすぞ」


 「う、ん。ひゃい」


  髪をなで、指で何度か梳きながら、片手でパジャマのボタンを一つずつ外していくと、なんだか
 知佳を解剖しているような気になってくる耕介。


 「えへへ、なんか、解剖されてるみたい」


 「…………」


 「ん♪」


  同じ事を考えていた恋人に自然と頬が緩むと、耕介はただ無言でもう一度口付けた。


 「あの、ゴメンねお兄ちゃん」


 「なにがだ?」


 「だって私胸、ちっちゃいし……」


 「ハッハッハ。何を今更」


  前がはだけ、知佳の控え目な乳房が顔を出すと、本人の顔はそう言って恥ずかしそうに俯く。


 「お姉ちゃんみたいにおっきかったら、もっと、その、胸でHな事とかできたかもしれないし」


 「知佳の胸は、もう十分Hだよ」


 「あっ、そ、そういう事じゃなくて……んっ!」


  首筋に吸いつきながら胸の周りをまるく、ふちに沿ってなぞるように愛撫する。


 「あーっ、ぁ、はっ、ぅにゃ〜……」


  行きは指の腹の、手の平の湿った温かい。帰りは甲の乾いた冷たい感触に、知佳の背中にぞわぞ
 わっと震えが走り。


 「はぁ、ぅん、んー……ひゃっ!」


  それにより小さく勃起した桜色の乳首に指があたると、その度に知佳の体がビクンと跳ねた。


 「ここ、気持ちいい?」


 「う、ぅん。ぁっ!」


  そう耳元にささやきながら摘み上げるようおっぱいを揉むと、耕介はクリクリと人差し指で先端
 を弄って、そのしこりを解していく。


 「んぁ、はぁ、おにいちゃ、あぁん……っ!」


  強い刺激に知佳は堪らず、しがみつくように掴んだ耕介の頭をクシャクシャと掻き回していた。


 「……あ、ちょ、ちょっと待って」


 「ん?」


  やがてスルスルと胸から下へすべって、耕介の手が下着にかかった時、はあはあと熱い息をつい
 ていた知佳が急に体を起こすと、拒絶するように両手で体を押し返す。


 「あの……は、恥ずかしいから、自分で脱ぐね?」


 「自分で脱ぐと恥ずかしくないのか?」


 「いーから!」


  そう言ってまだ不思議そうな顔をする耕介の肩を掴んで、グイッと強引に後ろを向かせた。


 「あう、やっぱりこんなに濡れてる……私ってHな子だぁ」


  タオルケットに隠れて白い下着を下ろすと、股間と生地の間に何本もの透明な糸が引いており、
 それを見てまた知佳は赤面する。


 「なるほど、そういう事か」


 「キャーッ?!」


  真横から聞こえてきた声に、知佳が跳ね上がって振り向くと、後ろを向いていたはずの耕介が、
 すぐ隣で並んで股間を覗き込んでいた。


 「お、お兄ちゃん! 見ないでって言ったのにぃ」


 「いいじゃないか。それぐらい」


 「うう〜……」


  あ、やばい。と耕介は思った。体を隠しながら涙目になってにらみつける知佳に、さすがに少し
 いぢめ過ぎたかと反省して。


 「だーいじょうぶだって、知佳」


  わざと大きな声でそう言うと、耕介は肩に手を回して体ごとぽんと知佳を抱き寄せる。


 「俺だって最初はキスするだけで濡れてたよ」


 「それは……私も、だけどぉ」


  こんな事で同じだと言われても、と嬉しいやら嬉しくないやら、知佳は複雑な表情を作り上げて
 いた。


 「だからこれは、相手が好きだって証拠さ」


 「……っ! ひゃん!」


  そう言うや否や耕介は知佳の体を倒しクニッと割れ目に触れ、二、三度指を這わせると、愛液を
 拭い取った指をペロッと舐めて見せる。


 「だ、そ、そんなの舐めちゃダメェ!」


 「汚かないって」


  願いも空しく指ごと口に入れてしまった耕介を見て、またかーっと顔を赤くすると、知佳はその
 熱くなった頬を手で覆い隠した。


 「うう……直接されるより、なんか恥ずかしいよぉ」


 「ほぉ、じゃあ直接の方がいいと」


 「きゃっ? アッ、んぁ、はぁあん……っ!」


  ギシッと知佳をベッドに押し倒し、体をずらして足を掴むとその親指と親指の接合点に口付ける。


 「やっ、ひゃっ、あーッ! ふゃ〜」


  知佳の体は小さいので、耕介は股間に顔を埋めたまま、手で胸の方をふにふにと弄る事もでき。


 「はぁ、はぁ、らめ、だめなのぉ」


  ともすれば指よりも乱暴になりがちな舌での行為を、ゆっくりと、気遣いながら続けていく。


 「ひぁ、おにいちゃ、ダメ……ゃー」


 「……口でされるの、嫌いだったか?」


 「グスッ、はぁーっ、っは、そじゃ、ないけど」


  半べそをかき、息も絶え絶えに首を横に振る知佳の様子を見て、さすがに耕介も不安になって、
 手を止めると顔を上げた。


 「あの……さみ、しいの」


 「ん?」


 「おにいちゃんの顔が見えなくて、その、なんだか距離がある、感じがして」


  知佳は少し頭を起こして耕介の方を見下ろすと。


 「ちょっと、寂しい」


 「……そっか」


  そう言い終わると恥ずかしそうに手で顔を覆ったまま、またポスッと下ろし枕に埋めた。


 「じゃ、顔見てしようか」


 「あ……う、ン」


  顔の横に肘をつき、手で包み込むようにして額や髪を、優しく撫でつけやがて唇を重ねる。


 「ちーか」


 「ぅむ。んぅぅっ、ふはっ、すき……」


  知佳はちょっとすっぱい、自分の味を舌で感じながら。覆い被さってきた耕介の体に、キュッと
 自分の細い腕と足を巻きつけていた。






                     〜◆〜






 「好きよと言い出せない内に あなたのロッカー奪った Love letter……♪」


  それから少し経った日の午後。この日キッチンからは、高く可愛らしい歌声が流れていた。


 「を? 知佳」


 「あ、お兄ちゃん。ごめんねすぐ退くから」


 「いや、かまわんが」


  買い出しから戻った耕介がそんな軽快な音楽が流れる台所を覗くと、そこには知佳がテーブルに
 まで秤やらボウルなどを広げながら、何事か作業していた。


 「久々に、何か作りたくなっちゃって」


  そう言って台所を占拠している事を気兼ねてか、知佳のボウルの中身をかき混ぜる手が、ほんの
 少し早まる。


 「…………」


 「心のつばさが〜♪ ……キャッ?! お、おにいちゃん?」


  買ってきた物を冷蔵庫に入れるなどしてから、暫く楽しげな妹の様子を眺めていた耕介だったが、
 やがておもむろに知佳に近づくと、後ろから無言でぎゅっと抱きつき。


 「ふーむ。気持ちはわからんでもない」


 「やっ、ちょ、あん!」


  手を回し、脇からわんこのアップリケの付いたモスグリーンのエプロンの間にさし入れる。


 「つまめるぞ、知佳」


 「ふに〜」


  確かに耕介の指先にはやわらかなお腹の肉がほんのちょっと掴め。知佳はくすぐったさと恥ずか
 しさで、頬を上気させうにうにと小さく身をよじっていた。


 「……知佳、俺は今、重大な決断を迫られているだ」


 「ふえ?」


  しかし突如頭上から降ってきた、静かな、シリアスな声にピタッと動きが止まり。


 「聞いてくれるか?」


 「あ、う、うん」


 「実は……」


  その真面目な口調に気おされて、知佳は思わず頷いてしまう。


 「実はな、湯船に大きなゴ……の遺体がプッカリと浮いていたんだが。皆に言うべきだろうか?」


 「い、イヤーッ!」


 「いやそれからもちろん湯は取り替えてるんだよ?」


  耕介は一応そう付け加えるが、もちろんそんな事知佳にはすでに関係ない。


 「う〜ん困った困った」


 「だからなんでそれを私に言うの〜っ!」


  悲痛な叫び声を上げ知佳は再び暴れだすが、がっちりと抱え込まれていて動く事が出来ない。


 「湯船の真ん中にぽっかりと浮かぶ黒い物体。それを中心に、水面にはキラキラ輝く薄い油膜が広
 がっていって……」


 「ひ〜ッ! ひ〜ッ!」


  逃げ出す事も、耳を塞ぐ事すら出来ず自分の腕の中でじたばたともがく知佳を見て、耕介は満足
 そうにニヤリと口の端を吊り上げると、その頭にアゴを乗せていた。






  槙原耕介。2○歳。


  趣味:バイク。知佳いぢり。






                                       了









  後書き:囲炉裏(当て字らしい)は大学の時、教授の自宅に泊めてもらって体験しました。
      私は一酸化中毒よりお酒でダウンしちゃったけど。
      だからカメムシの話は実話です(笑




  03/06/17――初投稿。
  04/10/20――加筆修正。

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takemakuran@hotmail.com
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