2015年08月23日(日)〜24日(月) のち                           
長野 奥志賀高原〜野沢温泉 

そう、思い起こせば、もう40年も前になるだろうか。 名古屋駅から夜行スキー列車に乗り、朝方スキーバスに
乗り換え、ようやく到着したのが、今日の行き先、野沢温泉であった。  今では高速道路を乗り継ぎ、半日近くで
行ける温泉だが、野沢と聞くと、いつもこの光景が、思い出される。
もちろん、ここ最近は志賀から草津、あるいは、嬬恋というツーリングを頻繁にしているが、同じような地域でも、
野沢温泉には特別な想いがある。

<1日目>
伊勢湾岸〜東海環状〜中央道〜長野道〜上信越道

 
<小布施PA> 今日の相棒はゴールドウィング。 雨や風がなければ、4輪よりも快適で疲れないかもしれない。
そして、久々のタンデム。 日頃のご愛顧にお答えして、たまにはこういうツーリングも良いものだ。

上信越道〜信州中野I.C〜国道292号


道の駅<北信州やまのうち> しかし志賀方面の天気は冴えない。 
そしてじきに、高原道路は深い霧に包まれた。 頼りは、前車のテールランプと道路の白線だけ。
前から来る、ライダーも皆雨カッパ。 この先の天気は容易に想像がついた。 当初、渋峠まで上がる
つもりだったがこのまま、国道403号に入り、奥志賀高原に向かうことにした。


一旦、霧は晴れたが、この先の天気も、冴えない。  そして雨雲に突っ込んでいく。


<奥志賀林道> また霧が出てきた。 でも、このバイク、小雨程度ならほとんど濡れないから不思議。
逆に幻想的な絵が撮れたかな。 途中カヤノ平に寄るつもりだったが、これでは断念。 一路、野沢温泉街へと
アクセルをひねる。 時折霧間から見せる展望は素晴らしく、晴れていればと想像が掻き立てられる。 
こんな天気からかすれ違う車やバイクは皆無。 ひたすら慎重に林道をトレースして行く。  そして・・


上の平高原<見晴し台> 到着


日本の夕陽百選。 どんより天気でもその絶景の片鱗を見せる。 野沢温泉街を一望だ。


タンデムだとこんな写真も簡単だね。 
まだ時刻は午後2時過ぎ。 旅館のチェックインには少し早いが、バイクを置かせてもらい、無料湯巡りをすることにした。


野沢温泉<清風館>到着。 屋根付きの車庫は有り難い。 そして今日は、貸切だった。 時間も早かったが、
優しい館主ですぐにお風呂。 いきなり野沢温泉でのマッタリ寛ぎ時間の始まりだ。 

 
当然、貸切風呂。 混浴ではないが、久々夫婦でのんびり。 そして吹き抜けの天井は味わいがある。

 
温泉街を散策。 日曜も夕方にもなると、人は少なくとっても落ち着く。

さて、夜は、今回の旅一番の目的。 無料温泉巡りだ。

 
野沢温泉にはこんな、無料湯が13箇所もある。 扉を開けたらいきなりお風呂みたいな、造りだが、 
どこもお湯の温度は、めちゃ熱く、湯巡りをするには、それなりの鍛錬をともなう。  


美味しい料理や温泉を堪能。 40年ぶり、野沢温泉の夜は更け行く。

<2日目>
ゴージャスな朝食に舌鼓を打ち旅行気分だが、今日は月曜。 いわゆる通常仕事だ。 昼過ぎには予定が入っているため、
一気に帰宅しなくてはならない。 余裕があれば、新潟県境の「関田峠」に行きたかったが、その時間はないようだ。 
ただ、今日も北方面は天気が冴えず絶景は期待出来そうもない。 それでも、少しばかりの未練に後ろ髪を引かれる思いだ。

 
道の駅<ふるさと豊田>     国道117号〜豊田飯山I.C〜上信越道〜長野道〜中央道


<小黒川P.A> 久しぶりに綺麗な青空が広がっている。

今回の野沢温泉ツーリング。 悪天候で、当初計画の奥志賀やカヤノ平の絶景とは無縁のツーリングになってしまった。
されど遠い思い出の野沢温泉でありながら、雨の中ナビも使えず、旅館を探していると、なんと40年前に泊まった、
旅館に遭遇した。 ”あっ!!おぉ・・”  たまたま当時のままであっただけかもしれないが、こんな広い温泉街、
長い年月の経過にもかかわらず、こうも鮮明に覚えているものかと、記憶の不思議さを感じた。
まさに学生時代にタイムスリップしたような出来事だった。


今回の走行距離  km        黄昏度 上の平展望台  % ま、天気次第だな。