白浜の旅WITH  母
平成16年の春休み物語 
平成16年3/28〜4/4 奈良へ帰る
3月28日の朝 早く 奈良に住む 母のところへ 息子達と 帰りました。
    毎回 名阪道路から奈良の景色が見えてくると思うのですが・・・・ 
         故郷は 親が そこにいるからこそ 故郷なんでしょうね・・・

連れ合いを亡くして 気力を失くした母を元気つけさせてあげたい・・・
   母と ゆっくり 話を したい・・・
          そんな 思いで 娘の私は 白浜の旅を 計画立てていたのです。
          今回 ゆっくりと 駅弁でも 食べながらということで・・・
          くろしお号の列車旅を 企画しました。 
【3月30日の朝】
いよいよ 出発だぁ〜! 元気が なく 全く 笑わない母を ほんの少しでも 辛さを忘れて
可愛い 孫達の時間を 作ってあげたいと思い ママは ママなりに 必死でした・・・
楽しい旅には なれないかもしれないけど・・・
気持ちの 安らぐ旅に なると 良いね      おかあさん
いよいよ 出発 実家前にて記念写真だよ
後ろに親父が 乗っていたバイクが 写っているね
列車でガタゴトン どんな旅が 待っているかな?
今日は 大雨だね 晴れれば良かったのにね
列車の中で 駅弁食べたよ
天王寺で駅弁買ったよ  でもね 二男の直が あまり駅弁を食べなかったのだけれど・・・
母が直の残りの駅弁も全部 食べたよ 良かった〜 母が食事とれると ホッとする娘です
親父のバイクは 売りに出さず 敷地内に置くんだからと ずっと 売らず置いておく事にしました
親父の乗っていた車は売り、母が乗れるように軽四の車に 変えましたが・・・・
親父が 大好きで乗っていた中型のバイクは 私達と ずっと一緒に そばに 置いておこうと
みんなで 決めました
天王寺から2時間ほどで 白浜に着いたよ
母も 少し 笑ってくれたよ ママは 恥知らずの人なので??  どんなに
人前でも 大きな いや バカでかい声で・・・・

ハイ!ポーズ!!だよ

こら!大も直も 笑えだよ!!!
あっ!!そっかぁ〜!!
ママのバカでかい 恥知らずの声にもう 慣れてしまっていたんだね 
君たちは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
無料シャトルバスを フルに利用する ママ達です!
白浜では 白浜駅から白浜温泉内の各お宿に 無料でシャトルバスが運行されています。
ママの事だから 旅に来る前に シャトルバスの出発時間など 色々と
ネットで 調べたり 観光協会から パンフレットを 送ってもらったりして
下調べを しておいたのです
ママは った!走った! 何とか 子供達を喜ばしてあげたいと
ママひとりで バスの一番前の席 左右を全て ゲット!!!!!!!
その時の ママの格好は もう 全くの 恥知らずの 関西のおばさんでした!!!
ママは みんなを 喜ばしてあげたい 一心なんだ!!
お宿は 漁火懐石プランで 白浜館を 利用しました。
以前 このお宿に 来たことがあり お料理が 結構 おいしかったのと
なんといっても 樽風呂が(露天風呂)が 良かったので 再度 利用しました
一日目の仲居さんは 嫌な思いを する方だったのですが
二日目の仲居さんは とっても 落ち着けて くつろげるような 感じの良い仲居さんでした。

なんといっても 白良浜の真前の場所にあり 露天風呂の樽風呂が 最高なのです
お料理も とっても おいしいですよ  
母と一緒に少し ビールをいただきました 
お風呂は 大と直が二人で 男風呂へ行きました   前に来たときは 大が 3年生 直が 年少の時です
そのときは 二人とも 女湯に入ってくれたのに・・・・今回は 二人とも 男湯です 成長したものです
綺麗な海でしょう この白良浜は 真っ白な とても細かい粒子の砂浜で 有名な所なのです
海も とても 綺麗ですよ  大も直も 柔道の取り組みを この砂浜の上でしていたよ
受身が 白浜のクッションの為 痛くないねって 言葉 交わしていたよ
観光に行く前に 白良浜で遊んだよ
母が やっぱり 泣いているよ・・・・おばあちゃんが 泣いている事に気がつき 大も直も
すぐに おばあちゃんのそばに 駆け寄ったよ・・・
母は 海を眺めながら 俳句を 書いていた・・・

                      亡き夫
                           妻を思って
                                白波に・・・
確か こんな感じの俳句を書いていたように思う・・・
    その母の目からは 一筋の涙が こぼれていた・・・・・
一日観光バス(泉都巡りバス)に乗ったよ  千畳敷 三段壁 グラスボートなど 行ったよ
お母さん きっと ここに 親父が 一緒に来ているよ
   はっきりと 私のところに 親父が 夜中  夢に出てきたよ

      お母さんの事は ワシが 見守っているからな!   心配しなや!

って 言って消えて行ったよ。 親父 お母さんの事を必ず 必ず 見守っているよ
グラスボードに乗ったよ ニモ(映画で見た)が いっぱいいるよと 
二男の直が 大喜びだったよ    海女さんのショーもあったよ

あ〜 母が 笑った〜!!
直は 浜辺で ひろった 波によって 丸く変形した 茶色いガラスの粒を 
宝物のように並べていたよ  そう言えば ママも子供の頃 波によって 丸く変形した
ガラスが 不思議で 又 綺麗で 浜辺で ひろっていたなぁ〜
一番前の席を
ゲットして喜ぶ
子供達
岩が千畳の畳が敷き詰められたようだから千畳敷と言うそうだよ
怖〜い岩壁のところだよ
白浜と言えば円月島だよ って 子供達に教えてあげたよ
ママも子供の頃から この円月島を 何度も見ているけれど・・・
時が 流れ 自分達の環境は 変わっていくけれど・・・・
円月島は あの頃のままの 円月島だね・・・・
とれとれ 市場 もコースの最後に入っており行ったよ 沢山 試食が出来るところだったよ
なんかね 大トロのまぐろの刺身の試食が 出来たよ(マグロの解体)
あるネットで 試食して 買わなかったら ○○と 書いてあったので
ママは それ承知で? どうしても 大トロを 食べたくって 2個も 試食したよ
大は 1個試食したよ ママが2個目に手を 出すので 他人のふり してたよ〜(なんでや!?
                  あ〜〜!おいしかった!! 
子供達は 入り口付近にあった ソフトクリームの抹茶を 食べたよ
スプーン下さいって 言ったら 10円だったよ  おいしかったらしいよ
この とれとれ市場で 泉都巡りバスを ママ達だけ 降りたよ
クーポンに お帰りの 無料路線バスチケットが 付いているので ここでゆっくりして
路線バスで お宿に 帰ったよ
ゆっくり 露天風呂を つかって・・・お食事だよ 昨夜と料理内容変わっていたよ
仲居さんが 昨夜の方と 変わって 今夜は 気持ちよく ゆっくりと くつろいで
お食事いただけたよ 昨夜も この 仲居さんだったら 良かったのになぁ〜
二日目の仲居さんは とっても感じの良い方でした
母と 色んな 話を しました。 前向きに なれる話も してみました。
でも よく 考えたら まだ 3ヶ月少しの(他界して)月日です。

親父と母が ずっと抱えてきている 親としての大きな悩みを 話せる連れ合いが 
いなくなったと言う事が 一番一番辛いと 思います。


本当だね その悩みを 父と母で 分かち合って 見守っていこうとしていたのにね・・・

誰もいない部屋で 真っ暗な夜を迎える その時間が とても辛い時間だと
思います。同じ立場の人でないと わからない、もちろん娘の私にも・・・・・・・。
母の寝室には親父の遺影が あります
又 私は どの部屋にも 親父の写真を 飾ってあげました
いつも 母を 見守ってくれているよ..  形は 無くなったけれど・・・・・
いつも 母の そばに 親父は きっといるよと 思いたくってね・・・・・

でも・・・・最近 娘の私は 親父の写真を 見ようと しません。
思い出そうとも いえ 思い出しそうになったら 思い出さないように つとめています
お経巻あげるのも 親父と私のキャラらしく 元気よくユニークにあげて 
写真を じっと見入る事は・・・・・、 しないようになりました・・・・

そうしていると 気持ちを 何とかコントロールできるのです
親父が 亡くなって以来 何とか 母に元気を つけさせてあげよう・・・・
孫達が 帰ってくる楽しみが あるよ・・・なんて 言葉を かけてきたけれど・・・・
今回 奈良に帰って 母をみて・・・・・

     「もし 母が 親父のそばに 行っても 母は 楽になれた・・・・
              親父のそばに 行けたんだね」
  って 思うよ 

    って 母に そっと 言いました
    母は そう 思ってね と力の無い声で 小さく答えました・・・・・・・
毎日が 少し元気を 取り戻して前を向こうとしたり・・・・
又 涙が 枯れそうなくらい こぼれたり・・・・・
又 悲しみと辛さで 悲しみの怒りを 娘に ぶち当たったりの 繰り返しです。
母は 今 悲しみで当然だと理解して
  娘の私なりに 全て 受け止めています。

でも それを受ける 私だって もう 限界が あって・・・・・
とうとう 今回 母と もめあいました。 お母さん ごめんね

一番 お母さんが 辛いのにね・・・・
いいよ  思いっきり 私に あたって良いからね・・・

きっと きっと ある方が メールで 励ましてくださったように
時間が 少しでも 気持ちを和らぐ様に 解決するよ 

お母さんの生前 親父と 抱えていた 親としての悩みも きっと 春が
いつか 来るよ・・・・
   
      人生 冬ばかりじゃないよ・・・・
           きっと 春が来るよ・・・・・・  
                    そう 信じようね    おかあさん・・・
いよいよ 白浜の旅も終わりだね・・・
二男の直の 無邪気な 笑顔が 今の私達にとって
一番の癒しだよ  ありがとう 
   可愛い お茶目な 直
 そして 大きくなったね 大・・・
気がついたら 母とママよりも 背が 高くなって・・・
親父が いなくても パパが留守でも 大が 立派に 直を見てくれたね
ママは 力事は ふと 大を 頼っていたよ
頼もしくなった 大
    今回 本当に 泣いたり笑ったりの母とママを
       しっかり 嫌な顔もせず 受け止めてくれて   
             大・・・・・・・・ありがとう
帰りのくろしお号の列車の中で おちょくりまくる大&直 
いつも 二男・直の手には ぬいぐるみが・・・・(今回 パンダ購入)
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【帰り 白浜駅にて】
今回 実家を 写真撮っておこうとする自分が いました
生前 親父が植えたチューリップやお花たち
今は 親父の植えた花が 親父の供養花になってるなんて
洒落に なんないよ!!親父!!!
北海道は最北端の宗谷岬のステッカーを貼ってくれてた親父の中型のバイク
親父はハーレーも乗れるくらい 大型のバイクの免許も持っていた
本当に 浪漫いっぱいの親父だった・・・・・
3年前の母の踊りの発表会のときに 大&直が贈った花を
母は大切にしてくれ 今年も 花を 咲かせてくれたね
母に大の中学生になる学生服姿を見せてあげたくって
持ってきたんだよね 記念に写真撮っておこうね
いつの間にか 大の方が 母より背が高くなってるね
母は それを嬉しそうに見ながら 大とこの写真撮ったね
4月3日の昼から一泊二日で ママの兄貴の けんじおじさんが 帰ってきてくれたね
大&直は けんじおじさんに はじめて会ったというのに・・・・
血は 不思議だね・・・・
すっかり 大&直は けんじおじさんに なついてね
又 けんじおじさんも 大&直を 可愛がってくれてね・・・・・・・
大がおじさんに 永遠の友情のマリンの石 の携帯ストラップを 大とおじさんとお揃いで 
大のおこづかいで おみやげ買ってきた事を けんじおじさん!!
すっごく すっごく 喜んでくれていたね

今回も大は おじさんとジョギングしたね
この家に帰ってきたら おじさんと ジョギングするの 恒例になったね
おじさん  翌早朝 お仕事で 大阪に 帰っちゃったね
3月27日から4月4日までの 奈良で過ごした大&直の春休みは終わりました。

母の見送ってくれる姿がバックミラーに映っていました・・・・・・・・・
生きる気力の失っている母の姿が 映っていました・・・・・・・・・
でも、
前を向いて頑張って歩いて行こうとしている芯のしっかりとした母の姿が
いつまでも バックミラーに映っていました・・・・・・・。
そんな 母を置いて名古屋へ帰る娘の私は 辛いけれど・・・・・・・・・・

みんな 明日に 夢と希望を信じて 残ったもの みんなで 
そう 母も けんじおじさんも 
みんな 家族!!!!
頑張って 助け合って 生きていこうね
きっと 天国から 親父が みんなを 必ず 見守ってくれているよ
なあ!!親父!!
パパ ・・・
今回の 長い留守 ごめんね 
そして  ご苦労様
早くから親のいないパパにとっても
親父は親父だったよね・・・
いつも 理解してくれて ありがとう
・・・
☆ ☆ ☆
【平成16年3/30〜4/1二泊三日の旅】
でも、母は一生懸命 前を向いて行こうと頑張っています。母は芯のしっかりとした人です。
連れ合いを失くすという深い悲しみを浴びた母ですが・・・・・・
   母は 一生懸命 頑張っています。
        私達が真似出来ない様な 芯のしっかりとした母です。
              今まで 苦労や お世話になってきた分・・・・
                    恩返しを いっぱいしたい娘心です。
最後に・・・・・・・・・・
このページのBGMはニューエイジピアニスト須釜さんの
ひとり〜ショートバージョン〜という曲です