大&直 兄弟だけの初旅 夏物語


H16 7月17日 (土)・・・親父の7ヶ月目の月命日
朝・・・・大は こんな事を言って起きてきた。

『 お母さん おじいちゃんの夢を見たんだよ。死んだはずのおじいちゃんが
 夢の中で 電話を僕にかけてきたんだよ。
 久しぶりに聞くおじいちゃんの声が とても懐かしかったよ。
 大君〜!って言ってたよ。
 それでね・・・・おじいちゃん 電話切る前に 僕にこんな事を言ったよ。
       
おじさんの事(私の実兄)を
              宜しく頼むわな・・・・・

 って言って 電話きったんだよ。』って大が私に・・・・・・・・・・・・。
親父の納骨式以来 再び 音信不通になってしまった私の兄・・・・・・
家族の団らんを知らずに 色々事情があって母子で育った私だった。
色んな事があり 二つ違いの兄とは 私が中学生の頃から 色々あり母と二人で
私は暮らしてきた。ここでは書けないけど もう思い出したくもない過去だけど
ただ はっきり言えることは母も父も必死に生きてきたと言う事・・・・・・・。
兄と再会する時は 親が亡くなった時なんだろうな・・・・って思ってそれぞれ
私は生きてきた。やっぱり 親父の死で再会した。
きっと親父が命と引き換えに 引き合わせてくれたのかなって思っていたが・・・・
因縁なのか・・・・親父の納骨式で再び 音信不通になってしまった兄・・・・・

いくつになっても 親にとって子は子なんだろうなって事を母から学んだ。
でも 先日ある芸能人のニュースで その芸能人の女優さんが言っていた・・・・。

『 50代までは 母は子の為に命はれるけど・・・この年では もう女ひとりでは出来ない。
  主人が亡くなっていて良かった・・・・。生きてたら泣きますよ・・・・』って話してたのが
   妙に 心に重く残った。


  
親父・・・・天国に行っても 兄貴の事・・・・心配してるんだね・・・・・。
      大に頼みに 昨夜 現れたんだね・・・・・。


きっと 兄貴・・・・頑張っているよ。
朝から 私は 胸が詰まる思いだった・・・・・。
そうだ・・・・・今日は 親父の月命日だったね・・・・・・。 
大は 午前練習の野球の部活へと 仕度をして 学校へと 出て行った。

「 お母さんーー!! 今日 おばあちゃんところに 行くから 終わったら 駆け足で
       帰ってくるからねーーーー!!!」 
               と 叫びながら 自転車を急がせて行った大・・・・・・・。
朝 北海道でもらってきた
ひまわりが庭で大きく咲いた・・・
二男の直が 起きて来るまでに ママは 大と直が列車で食べるお弁当作りを 精一杯の
愛情をいっぱい込めて 作るのに台所に向かった母の姿があったよ。
二男の直が起きてきた・・・・・。
いつものように 一緒に寝ている大切な ぬいぐるみを いっぱいもって降りてきた。
お仕度をして 直は おばあちゃんに手紙を書き始める姿が 隣りの部屋にあった。
直は おばあちゃんに 心をいっぱい込めて 手作りの ビーズのバッジを 
こっそり作っていたのだ。直は そんな心の優しい子なんだよね。
その為に おばあちゃんへの お手紙を書いていた。
一生懸命 心を込めておばあちゃんにお手紙書いていたね
直・・・・・愛しくこの写真をママは撮っていたよ・・・。愛しているよ。
【直が おばあちゃんに書いた六枚の手紙】
いつも大好きな ドラエモンの絵を描く直だよね。
習った漢字も 書けるようになってきたね
ママがよく 家族みんなが 無事に帰れる(カエル)ようにと
カエルの絵を描くので それをいつも見ている直は ケロッピーの絵も
大好きな ドラエモンと一緒に 描いている優しい直だね。
そして 直が心込めて作った 手作りのビーズのバッジだね。
元気を落としている おばあちゃんに お守り代わりに 
プレゼントするんだって直は 作っていたね。
まだまだ ここまでだが・・・ここまでだけでも 育ててくるのに ママもパパも
慣れない地へと 転勤で回され・・・・大変だった・・・・。苦労もしてきた・・・・
でも いつも ママは 噛み締めているんだ。
君達・・・・そう 大&直を 産んで育ててきて 本当に良かったってね。
大 そして 直・・・・・・・
この世に 生まれてきてくれて ありがとう。   by ママ&パパ
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そして・・・・お昼 まわった一時頃 大は 汗びっしょりになって 部活から 帰ってきて
急いで シャワーを浴び お仕度をして 家を パパもママも大も直も出た。
パパとママは 名古屋駅まで 送ったのだった。

電車の中で 大と直に ママから 二つのお願いを した。

一つ目は・・・・・絶対に おばあちゃんに背を向けないで顔を おばあちゃんに向けてあげてね。
二つ目は・・・・・お兄ちゃんの大!!弟の直を 頼むよ。絶対 手をつないであげてね。

  と 二つのお願いを ママからした。

大は しっかりと ママの顔を 見てくれ 大きく しっかりとした態度で うなずいてくれた。
そんな 長男の大の しっかりとした聞く耳を持って 反応してくれた大の態度に
思わず 胸がいっぱいになった。
大・・・・・しっかりとした子に成長したね。 大を育ててくるまでに 色んな病気でとても
苦労したけれど 立派な青年へと 成長してきているね・・・・・。
    お母さん・・・・・・・・ただ ただ 嬉しいよ・・・・・
         大よ   ママは大を心から愛しているよ。
名古屋駅に着き 14:30 の 大阪 難波行きの特急に乗ることにした。
ママとの約束をしっかりと守り 大は直の肩に しっかりと
手をまわしてくれていた。直の手を 必ず つないでいてね
という ママとの約束を・・・・・・
大は ママとの約束を しっかりと聞き入れてくれ
ずっと直の手を しっかりとつないでくれていたね。
ママね 涙いっぱいためて この一枚の写真を撮ったよ。
大がここまで 成長してくれたっていう事で 嬉しくって
泣いたんだよ。やっとここまで成長したんだね。
中学生になった大・・・・・・。
今回 乗車料金を大人料金で買ったね。ね・・・大・・・
4号車の11・12番の座席についた大&直・・・
二人だけの 兄弟だけの旅がはじまった・・・。
ママの愛いっぱいの 手作りお弁当を持って・・・・。
お母さん 行ってくるねと お茶目な直・・・・・
お父さん〜 お母さん〜 大ちゃんと 行ってくるよ〜。
直ちゃんも 大きくなったから 大丈夫だよ〜
心配しなくって いいよ〜と窓越しの直と パパ
ああぁ〜 大&直を 乗せた列車は 行っちゃったぁ〜。
そこで 気分も改たに。。。。。。。。。。
☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆
パパとママは 名古屋駅のツインタワーへと流れて行った。
そして ママの大好きな 可愛いキティーが 飾って置いてあったので 
思わず ママは写真を キティーと 撮ってもらった。 ご機嫌 ニコニコ。
【 寺ママと キティーちゃん】
パパは 苦い顔で この一枚の写真を撮っていたのかな〜
回りの 人たちは 私を見て 笑っていた・・・・なんでや〜??
その後 本屋さんへ行って 大の欲しがっていた 松井秀喜の“翔ぶ” を購入して
パパの 希望で デパートの地下へと パパとママは 流れて行った。
そして・・・・・・・

パパとママは 試食を 楽しむかのように 試食を しまくった・・・・・・。

あ〜〜〜おいしかった!!でもね・・・・・
美味しいって思ったのは ちゃんと 買ったよ☆

そして 日も沈むぐらいに 帰路に着いた。
この日のパパとママの会話は ひたすら・・・・
いつか 大&直が 成長して 家を出て行ったら こんな風に なるんやろな〜って
パパもママも 同じ事を 言っていた。
まあ それで いいんだよ。それが 人生という川の流れなんだろうね。
最後に・・・・


今回 初めて 大&直だけで 奈良へと帰らせた。
大が中学生にまで やっと成長したということで出来た。
母にとっては 孫だけで来てくれる方が 嬉しいらしく 私も帰りたいが・・・・・
子供達だけで帰らせる事に 思い切ってそうした。

夏の恒例で行ってる 我が家のキャラバンの旅・・・・・・・
きっと 亡くなった親父も 『 お前ら!! 今年も 貴重な1年だ!!冒険の旅に行って来い!』
って言ってくれていると思う。
母を 今年は連れて行こうと 色々と 母も同行出来る様に コース内容を考えてたが
母は 『 今年だけは やっぱり辞めておく 』と言った。
『 でも お前達は 行って来なさい。 』  と言ってくれた。

私も 過去を もう振り返って初盆だからと泣いているより 前を そう明日をみつめて
生きていたい・・・・・・・・。
きっと 親父も 『 そうしろ!! 』 って天国から 言ってくれているように思う。

でも 娘として・・・・・
いつも母の事が 心配なので 母に孫との楽しみを娘としてどうしても作ってあげたいので
7月に 大&直を おばあちゃんのいる奈良へと行かせることにした。
大も部活を 休みたくないだろうが・・・おばあちゃんとの時間も大切だと考えてくれ
今回の 大&直 兄弟だけの初旅 夏物語と なった。