昇降口


  朝一番、ひときわ活発な場所が、この昇降口である。
「おはよう。」「元気〜?」などと、あちこちから声がとびかうところだ。
でも、授業中になると、様相は、一変する。自分のご主人である人は、まだかなあと静かに、靴は待っている。

東郷小学校では、2つの昇降口がある。2〜6年までの児童が使う中央昇降口と1年の児童が使う東昇降口である。

中央昇降口 靴が入っている靴箱 靴が入っていない靴箱
東昇降口 靴が入っている靴箱


上履きについてのあれこれ

 明治維新後、教室は、畳敷きから床敷きに変わった。
しかし、畳敷きから床敷きに変わっても、校舎の中に入ったら「履き物を脱ぐ」という習慣は変わらなかった。
これは、当初の寺院・民家を校舎に利用した時に、当然のこととして在来の建物利用慣行に従ったからである。しかし、下履きと上履きに履き替えるという二足制は小中学校では維持されたが、大学や高等学校では一足制が普通となった。それは、外国人教師の指導により、外国と同様な環境での学習を当然とした近代教育発足の原則から、何の問題もなく導入されたのが慣例かされたものである。高等学校に関しては、外国人教師への依存度が減少し、かつ生徒達が足駄を常用するようになって騒音防止のために二足制を採用される場合が多くなった。



昇降口についてのあれこれ

 
就学率が高まり、児童の数が増加し、学校の規模が大きくなるのに応じて、履き替えるための場所も次第に広くなった。教職員や来訪者が利用する「玄関」とは異なった、児童達のための専用空間ができ、履き替えた履き物をいれる児童達専用の「靴箱」も設置された。