教材のファイルや作品例などを生徒が見ることができるファイル閲覧用のフォルダをサーバー上に作成し、Windows機から利用できるようにSambaの設定を行う。なお、以下のようなフォルダを作成する。
フォルダの特徴
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教員ユーザー
- 閲覧用フォルダを開き、ファイル、サブフォルダを作成することができる。
- サブフォルダを開き、ファイルの作成、変更、コピー、削除が可能である。
- 他の教員の作成したサブフォルダ内にファイルが存在する場合、そのサブフォルダを削除できない。
- 閲覧用フォルダを開くことができる。
- 閲覧用フォルダ内に、ファイル、サブフォルダを作成できない。
- サブフォルダを開き、ファイルを読むことのみ可能である。変更、削除はできない。
- ファイルを生徒自身のホームディレクトリにコピーすることはできる。コピーしたファイルの変更などはできる。
生徒ユーザー
Linuxサーバーにディレクトリ（Windowsのフォルダと同義）の作成
- Linuxサーバーに、教師用機からリモートログインし、su -ｌコマンドでrootになる。（詳細はログイン方法のＣ）
- コマンドラインから、ディレクトリを作成し、アクセス権は、持ち主とグループはフルアクセスに、ゲストは書き込みを不可に設定する。また、ディレクトリのグループを"kyouin"に変更する。
- 例．ファイル閲覧用フォルダを/var/local/eturanディレクトリにする場合
# mkdir -m 0775 -p /var/local/eturan
# chgrp kyouin /var/local/eturan
- アクセス権の設定の確認
- 例．/var/local/eturanディレクトリのアクセス権、グループの確認
と表示されるか確認。# ls -l /var/local/
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drwxrwxr_x 2 root kyouin ＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊ eturan
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WindowsクライアントからのSambaの設定
- 教師用機にadminでログオンし、ＳＷＡＴの起動
- 共有設定（SHARES)のアイコンをクリック
- 新規共有作成のテキストボックスに、Windows上で表示させるフォルダ名を入力し、[新規共有作成]のボタンをクリック
例．Windows上の一覧で表示されるフォルダ名を”ファイル閲覧”としたい場合はその名前を下図の（表示したい名前をここに入力）のテキストボックスに入力
- 基本オプションの設定
- コメントは、必要があれば入力（なくてもよい）
- パスは、Linuxサーバー上に作成したディレクトリのパスを入力
- 例．/var/local/eturanディレクトリをファイル閲覧用フォルダにする場合
パス /var/local/eturan/
- コメントは、必要があれば入力（なくてもよい）
- セキュリティオプションの書き込み可をYesに変更
- 上記以外の項目は、規定値のままでよい。
- 共有設定[Share]の下にある、[設定変更]のボタンをクリックすると、samba.confファイルは変更され/etc/samba/ディレクトリに保存される。
- 設定の確認
- 設定表示（VIEW)のアイコンをクリック
- 設定のなかに下記の記述があるか確認
[閲覧用]
path = /var/local/eturan
writeable = Yes
- 設定表示（VIEW)のアイコンをクリック
- Sambaの再起動
- 動作状況（STATUS）のアイコンをクリック
- [再起動]のボタンをクリック
- 動作状況（STATUS）のアイコンをクリック
- ＳＷＡＴが表示されているブラウザを閉じる。
以上の設定により、ファイル閲覧用フォルダ内で作成されたサブサブフォルダは、作成した教員のみフルアクセスで、他の教員や生徒は読むことのみ可能となる。
各教員の利用方法
- ファイル閲覧用フォルダの利用例
- 教員がサブフォルダを作成し、その中に課題用のファイルを保存し、生徒がコピーし活用する。
- 課題提出用フォルダ（作成方法は別掲）に提出させた生徒のファイルをこのフォルダにコピーし、相互評価などのために生徒に閲覧させる。
- 各教員は、教員グループに属するユーザー名で、Windowsにログオン
- 閲覧用フォルダを開く。
- 適当な名前のサブフォルダーを作成する。
- 作成したサブフォルダへ、生徒に閲覧させるファイルを保存する。（閲覧フォルダの直下にファイルをおくと他の教員による削除、変更が可能）