■ 第2話 知り合いあれこれ ■

知り合いを表す言葉は沢山あります。

friend、companion、comrade、acquaintance…等々。

どのような"知り合い"を表す言葉なのか、語源を調べると見えてきます。

 

まず、friendは友人という意味ですが

freeと語源が同じで、「愛する、開放的な」を表す、古英語のfreoを語源とします。

知り合いの中でも特に愛すべき人、親愛なる人を指す場合に使います。

 

companionの語源は、com=together(一緒に) + pani=panis(パン)

ということで、「一緒にパンを食べる人」という意味です。

日本語で言えば「同じ釜の飯を食べる仲間」といった感じでしょうか。

 

他にも"com"や"con"が頭に付く言葉は沢山ありますが、

ほとんどの物はtogetherの意味と取って良いでしょう。

common 一緒のもの → 共通の

combat 一緒に + bat= beat,battleする → 戦う

compassion 一緒に passion (苦悩)を味わう → 同情、哀れみ

confuse con=com +fuse=found(溶かし込む)

    頭に情報を一緒に流し込むと「混乱して」しまいますね。

こんな風に語源を知ると芋蔓式に単語を覚える事も可能なのです。

 

comradeは元々"chamber"=room(部屋)を意味する言葉で

「同室者、僚友」といった意味です。

 

また、acquaintanceは ac=to、quaint=knowを意味し、

知ってる人の事を指します。面識がある人、なじみなど。

 

私がこの中で一番好きだと思うのがcompanionで、

ご飯とパンの違いはありますが、似た様なニュアンスで言葉が作られている。

と思うと親近感が湧いて、より英語が活き活きした言葉に思えてきます。